関東で相次ぐ「緊縛強盗」事件発生の“前触れ”と闇バイト犯罪の標的にされない方法

 関東で強盗事件が相次いでいる。

 8月29日には千葉県八千代市、31日には神奈川県厚木市、9月3日は神奈川県鎌倉市、28日には東京都練馬区、30日には東京都国分寺市、10月1日には埼玉県所沢市で起きていたが、16日、17日に立て続けに、再び関連が疑われる事件が発生した。

 16日、神奈川県横浜市の民家で住民の男性が倒れているのが見つかり、その場で死亡が確認された。男性は手足を粘着テープで縛られ、暴行を受けた跡があったという。千葉県白井市の民家では16日未明、2人組とみられる男が住人の女性2人にケガをさせ、現金と車を奪って逃走した。17日朝には同じく千葉・市川市の72歳の女性の居宅に何者かが侵入し、金品と車が盗まれている。

 警察は関東で相次ぐ強盗事件と関連があるとみて捜査している。

 これらの事件の特徴は高齢者、一軒家が標的にされたということだが、ほかに共通しているのは、事件が起きる前に下調べをされている可能性があるということだ。

「国分寺の事件の場合、住人女性が以前、飛び込みのリフォーム業者を自宅に上げていたことが判明しています。16日の横浜の事件では、事件前、近隣に『水道を調べたい』と不審な業者が訪問していたこと、白井市の事件では、周辺に訪問業者が来ていたことがわかっています」とは夕刊紙記者。

「犯罪の専門家によれば、リフォーム、不用品回収、屋根、ガス・水道点検などの名目で、個人の家に入り込んで下見をするやり方が増えており、家族の状況、お金を持っていそうかなどチェックしているようです。とにかく家に入れないことが重要で、玄関のドアを開けずに、インターホン越しに断ること。あとはダミーでもいいので防犯カメラをつけるとか、窓が割れないように防犯フィルムを貼るなどの対策も大事だといいます」(同)

 一連の事件の多くは闇バイト関連とみられており、関東以外の地域で起こってもおかしくない。用心するに越したことはない。

(鈴木十朗)

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