せっかくの「ファン付きウェア」がイマイチ効かないのはナゼ?「冷却効率」が劇的に変わるTIPS

 この夏、大ヒットしているファン付きウェア。以前はどの製品を手に取っても、いかにもな“作業服感”があったが、近年は普段着にも使えるカジュアルなデザインの商品が次々と発売され、購入者の間口が一気に広がっている。

 ところがその「特性」をよく理解していないと、せっかく購入したのに「ちっとも涼しくない」と不満の声につながることになる。実はファン付きウェアにはきちんとした使用方法があり、誤った使い方をすると逆に不快感が増長されてしまうのだ。では実際どのように着用したらいいのだろうか。

 そもそもファン付きウェアはファンからの風が循環するスペースがないと効果がなくなるため、普段着ている服よりもやや大きめのサイズを選ぶことが重要だ。しかし逆に大きすぎると膨れてしまい、動きに支障が出てしまうため注意したい。

「ファン付きウェアが涼しいと感じるポイントはズバリ『汗』。ファン付きウェアは、クーラーのようにファンから冷たい風が出てくる訳ではなく、汗が蒸発するときの『気化熱』を使って涼しく感じさせるため、そもそも汗をかいていない状態だとあまり効果を実感できません。効きをよくしたいなら、ファン付きウェアの下に肌にぴったり合う吸水速乾性のコンプレッション系のインナーウェアを着るといいでしょう。多汗症であせもが出やすいような人は、メッシュインナーを選ぶと対策できます。逆に、綿などの乾きにくい素材のインナーを着ていると体が冷えすぎてしまい、体調が悪くなる場合もあるので注意が必要です」(メーカー関係者)

 どうやら、ファン付きウェアをより快適に着こなすためには「インナー」の選び方がキモになるようだ。イマイチ冷えないという方は、インナー選びを見直して見てはいかがだろうか。

(ケン高田)

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