6月27日~7月3日の1週間にAsageiBIZで配信し、人気となった記事をBEST10まで紹介する。電車や店舗で席がガラ空きなのに、あえて人の隣に座ってくる人を「トナラー」と呼ぶが、卑猥な行為が目的の「トナラー痴漢」には要注意だ。情報番組が公開した衝撃の摘発映像が、大きな反響を集めた。(6月27日配信記事を再録)
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「この腕組みオジサン見たことある」「私もやられたことある」「いるいる!トナラー男どこにでもいるよ」などと大反響が寄せられたのはフジテレビ系情報番組「Live News イット!」。6月24日放送の名物コーナー「しらべてみたら」は、「電車&駅で相次ぐ身近な犯罪」と題して、女性を標的にした卑劣な犯行を追った。
番組が密着したのは埼玉県警の鉄道警察隊。捜査員は駅周辺や構内で不審な動きをする男たちをチェック。2時間で10人もの女性を盗み撮りしていた男や満員電車で女性に接近して髪の匂いを嗅ぐ男などなど、不埒な犯罪をあぶり出していく。
コーナーの終盤、捜査線上に浮かんだのは“ヒジ突き出し男”。どうやら電車の座席で女性の隣に座ってきては、異常に体を密着させてくる男がいるとのことで、被害に遭ったという20代の女性は、カメラの前で「腕がすごい目の前にあってパッと見たら、手がすごい…寄ろうとしているのが見えて…不愉快だった」と訴えていた。この女性が撮影したという動画を見ると、制服姿の女子生徒の隣に座り、胸のあたりにヒジをグイグイ突き出す男の姿が確認できた。ここから番組は怒涛の展開を見せる。メディア誌ライターが振り返る。
「張り込みを続けた結果、ついにヒジ突き出し男の姿をキャッチ。カメラと捜査員が追跡すると、その男は組んだ腕の下から手を伸ばして、隣に座る女性のボディにタッチ。すぐさま捜査員が声をかけて連行したものの、男は『何も知らない』とシラを切るばかり。捜査員が『とぼけんじゃねーよ!』と問い詰めても、犯行を否定していましたが、結局、わいせつ未遂の現行犯で逮捕となりました。ターゲットの女性を見つけるや、その隣に座って不自然に体を密着させてくる手口は“トナラー痴漢”と呼ばれ、SNSには多くの画像や動画がアップされています。寝たふりをして、ヒジでバストにお触りしてくるのはトナラー痴漢の常套手段。被害に遭った女性の中には痴漢行為をされたことに気づかないケースもあると聞きます。『もしかしたら…』と身に覚えのある女性は勇気を出して警察に相談すべきでしょう」
今回の摘発映像が、トナラー痴漢の撲滅につながることを願ってやまない。
(石川ともこ)