「イット!」取材班がスイカ泥棒を確保も…「厳重注意だけ?」視聴者憤慨

「スイカが旬を迎え、大きなサイズになると、4000円から5000円で取引されています。何よりスイカには体を冷やす働きがあることから、猛暑の今年はどこの青果店でも大人気。全国的に豊作ということもあって、コンビニの店頭でもよく見かけるようになりました」(フードライター)

 夏を代表する果物、スイカ。しかし、スイカ農家が丹精こめて作ったスイカを盗む輩は後を絶たない。8月22日放送の「Live News イット!」(フジテレビ系)の名物コーナー「しらべてみたら」で追跡したのはスイカ泥棒の実態。昨年だけで100個以上のスイカが盗まれたという茨城県のスイカ畑にカメラを設置し、1カ月にわたる張り込み取材を敢行。ついに泥棒の確保にいたったのだが、視聴者からは《お手柄だけど…》《なんかモヤモヤする》といった微妙な反応が寄せられている。

 カメラに映し出されたのは中国語を話す不審な男性。なんと、畑に設置されたカメラに気付き、それを撤去。不審者に気付いた農家の男性が取材班とともに車で畑に向かうと、すでに男たちの姿はなく、取材班が設置されたカメラは奪われていた。

「農家男性の自宅および取材班の張り込みポイントは畑から離れた場所にあり、現地に向かうまでかなり時間を要する模様。せっかくスイカ泥棒らしき侵入者を察知しても、現場に着くころにはすでに犯人が去った後。これにはネット上でも《もっと近くで張り込めばいいのに…》《これじゃ逃げられて当たり前》といった批判コメントが見られました」(メディア誌ライター)

 しかし、収穫を間近に控えたタイミングで、今度は3人組のスイカ泥棒の姿をキャッチ。取材班が農家男性宅に「ドロボーきましたよ!」と知らせて現場へ急行。犯行グループが防犯カメラに気付いて「ケーブルを抜こう」「顔も全部映っちゃってる」と隠ぺい工作を図るうちに、なんとか間に合い、スイカ泥棒の確保に成功したのだった。

「犯人はいずれもタイ人で、在留資格を持つ技能実習生。あろうことか別の畑でも窃盗を行ったらしく、自転車のカゴには別のスイカが…。スイカを盗んだ理由について、カタコトの日本語で『お金少し、デパートは高い。スイカ食べたい』と話していました。3人は110番通報で駆け付けた警官によって署へと連行されていったのですが、農家の意向もあって、下された処分は勤務先への報告と“厳重注意”というもの。しかし、7月には高知県の無人販売所でスイカ1個を盗んだ70代男性が窃盗容疑で逮捕されています。今回の放送はまさに取材班の執念が実ったと言えますが、SNSで《厳重注意だけ?》《カメラ壊そうとして逮捕ナシ?》《だから日本人はナメられる》といった声が出るのも当然と言えます」(前出・メディア誌ライター)

 VTR終了後、MCの宮司愛海アナは「農家の方にとっては本当に死活問題ですからやめてほしいですね」とコメント。同じ茨城県では、畑から小玉スイカ約110個が盗まれる事件が発生していただけに、今後は厳正な対処が求められそうだ。

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