丸亀製麺の新商品「うどーなつ」“5個で300円”に疑問の声が出たワケ

 讃岐うどん専門店「丸亀製麺」は6月25日、うどんから生まれた新商品「丸亀うどーなつ」を全国発売する。

 発売を記念して、丸亀製麵「渋谷道玄坂店」では、6月19日から6月23日までの5日間限定でPOPUPストア「丸亀うどーなつ屋」をオープン。多くの客が新商品に舌鼓を打っているようだ。

 また、22日からは丸亀製麺のテレビCMでおなじみの女優・上戸彩と原菜乃華が出演する新テレビCMをスタート。丸亀製麺では「今までにない衝撃のもっちもち食感」としており、「きび糖味」と「やみつきカレー味」の2種類を展開しているが、5個で300円という価格に一部のうどん好きから疑問の声があがっているようだ。

 グルメライターが語る。

「多くの讃岐うどん店では、麺の伸びを防ぐため、茹でてから15分から30分で廃棄することがルールになっています。かなりの量の廃棄麺がでることもあり、これまでもかりん糖などの転用品が試されてきました。『うどーなつ』は、完成までに約3年を掛けたといい、フードロス対策としては画期的にも思えますが、そもそもうどん店でドーナツ需要がどれだけあるのか。しかも卓球の球よりも小さいサイズで1個あたり60円では、割高感をおぼえる人もいるかもしれません」

 というのも、うどんからドーナツを作るという発想は讃岐うどんの本場・丸亀のうどん店がすでに考案しており、こちらはビニール袋に20~30個ほどのドーナツが入って1袋350円程度だからだ。大手チェーン店と個人店を同一に比較するわけにはいかないが、これを知っていれば「丸亀うどーなつ」が強気の価格設定をしていると感じても仕方がないだろう。

 丸亀製麺では、お持ち帰りの新体験「丸亀シェイクうどん」が大ヒットしているが、一部からは「ぐちゃぐちゃの見た目」と気にする意見も少なくない。新商品への開発意欲が高いことには感心するが、もう少し求めやすい価格でも良かったのではないだろうか。

(ケン高田)

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