大手外食チェーン・吉野家の店内で、激しくキレまくるカスハラおじさんの姿が撮影され、SNS上で大きな話題になっている。
発端は、あるXユーザーが投稿したTikTok動画だった。そこには「あんたはさっき店長っていったよね。俺に嘘ついたの」などと、スマホを片手に激しく店員に詰め寄る1人の中年おじさんの姿があった。
投稿者は「こういうクレーマーうざ!客は神様でもなんでもないんだよ!間違えてカレー2つ頼んでキレてたらしい」と紹介しているが、どうやらこのおじさん、自分の注文間違いを棚に上げて「こんなに食えるか!」と、店員に文句を言っていたようだ。
カスハラおじさんは、店員の態度や反応をひとつも逃さないとばかりに、スマホで動画撮影していたが、そんな自分の姿がしっかりと別の客のスマホに収められていたとは、夢にも思っていなかったに違いない。この動画は現在SNS上で拡散を続けており、「完全な営業妨害だろ」と呆れる声が続出している。
ラーメンに大量のつまようじを投入したり、店員につかみかかりラーメンを床にぶちまけるなど、近年、飲食店などのサービス業で横行しているのが「カスタマーハラスメント」だ。コンビニ大手のローソンではカスハラ対策として、店員の名札を「イニシャル表示」にできるようルールを変更。5月下旬から店舗ごとの判断で実施している。今後は、あまりにも横暴な客に対しては、店側も断固たる措置をとる流れが主流になるだろう。
公開された動画に関しては、プライバシーの問題を指摘する声もある。一方で、これがきっかけでカスハラへの関心が高まることを期待する人も少なくない。
今後はカスハラに対する個々の意識改革が求められるだろう。
(ケン高田)