大阪市にオープンした「バーガーキング」の新店に、再び「マクドナルド」を煽っているとみられるポスターが登場し、大きな話題となっている。4年前には閉店する「マクドナルド」に対し縦読みで煽るようなポスターを掲示して批判が殺到したが、今回は前回とは違ってかなり好意的に受け取られているようだ。
「ポスターが貼られたのは、4月16日にオープンしたバーガーキング千日前店で、『あとは、おまかせアレ。』というメッセージに、バトンを受け取っている画像が添えられています。この画像をよく見ると、バトンを渡しているのは赤と白の服を着て黄色い手袋をしていることからマクドナルドのドナルドであるとみられていて、バトンを受け取っているのはバーガーキングの制服を着た従業員になっています。この場所はかつて大阪最古のマクドナルドがあった場所でもあり、ここからは“バトンを受け取ったバーガーキングが先を走っていく”というメッセージにも読めるのです」(情報誌ライター)
ポスターでマクドナルドを煽るのはバーガーキングの得意技だ。2020年1月には閉店したマクドナルド秋葉原昭和通り店に向けて近くのバーガーキングの店舗が『22年間たくさんのハッピーをありがとう』と題するメッセージポスターを掲示したのだが、メッセージ文を縦読みすると“私たちの勝チ”となっていたことから、《正直こういうの気持ち悪い》などと批判が殺到した。しかし、今回のポスターは縦読みがなく、比較的ソフトな煽り方だったこともあり、《こういうユーモアのあるところが好き》といった好意的な意見の方が多いのだ。
「今回は露骨な煽り方ではなかったのもありますが、やはり4年前とは両者に対する印象が変わったことが大きいでしょう。マクドナルドはこの2年で実質4度の商品値上げを行い、23年には既存店客数が10カ月連続で前年割れするなど客離れが進行しました。その一方でバーガーキングは直火焼きの100%ビーフパティとプロモーション戦略が受けて、19年には77まで減少していた店舗数を今年5月末までには226まで増やす予定となっています。アプリのクーポンを使えば、マクドナルドよりも安くなるメニューもあり、もっとバーガーキングを出店してほしいと考えている人が増えているのではないでしょうか」(経営コンサルタント)
バーガーキングはこの勢いのまま突っ走っていくことができるか。
(小林洋三)