2月20日、調査会社のインテージは「ペットに関する調査結果」を公表。震災時のペットの避難について「何らかの考えがある」と回答した飼い主がおよそ9割に増加したとの結果が出た。能登半島地震発生を受け意識が高まったとみられる。
「同調査によると、ペットの避難に考えがあると回答した人は89%にのぼり、能登半島地震発生前の昨年9月の調査から3.8ポイント増加しています。なお、避難先としては『近くの避難所が同行避難が可能か不明だが一緒に避難する』が35.6%と最も多く、『車中や野外にテントを張り一緒に生活する』が31.5%、『とりあえずペットは家に残して避難する』が15.1%と続きました」(社会部記者)
環境省はペットと一緒に避難する同行避難を推奨しているが、能登半島地震の場合、避難所でペット同行を拒否されるケースも少なくなく、車中泊をする飼い主も多かった。乗用車での車中泊は寒さや衛生面、健康問題もあるため、災害が起きる前にペットをどう避難させるかを考えておくことが大事になっている。
「ペットの避難でベストなのは、被災地外にいる家族や親戚、友人などのところへペットを預けたり、一緒に避難することです。その次は、乗用車ではなく、キャンピングカーや大きめのテントを用意し、ペットと一緒に避難するのが周囲に迷惑もかけず良いと考えられます」(ペットライター)
ただ、どちらも難しいという場合もある。
「となると避難所への同行避難が現実的でしょう。そのためには、まず災害が起こる前に自治体にペットを同行させることが可能かを確認すること。そして、可能なのであれば、ペットがケージで寝たり、無駄吠えをしないようしつけることも必要。あとは、避難先でペットフードなどの調達は難しいので、あらかじめ必要になりそうなものは用意しておきましょう」(前出・ペットライター)
愛するペットと災害で離れ離れにならないためにも、事前に避難方法を決めておこう。
(小林洋三)