各業界で年々深刻化している人手不足問題。特に飲食店では時給をアップしてもなかなか人材が集まらず、現場では悲鳴が上がっている。
そんな中、救世主として登場したのが「猫型配膳ロボット」だ。最近は大手ファミレスを中心に導入する店舗が増えたため、一度は目にしたことがあるという人も多いだろう。4段の大容量トレイは最大40kgの積載量を誇り、また頭を撫でると「温かい手だにゃ~」「ご注文ありがとうにゃ。お食事楽しんでください!」などとキュートに接客する姿は、女性や子どもたちにも好評だ。
実はこの猫型ロボット、オフィス用品を取り扱うECサイト「ASKUL(アスクル)」で購入できることをご存じだろうか。実際に同サイトを検索すると、「ネコ型配膳ロボット ベラボット(BELLABOT)1台(直送品)」のページが出現。気になる価格は税込み335万4982円で、配送・開梱・設置費用が含まれているという。
335万円はちょっとした高級車が買える程の価格で、個人が気軽に購入するにはかなり勇気がいるだろう。
「ただ、法人が導入する場合は助成金を用意している自治体もあるようです。またリースの場合は月額5~6万円くらいで導入できるといい、別途保守費用が月1万円程度かかるとしても、アルバイト代に比べたらかなり安いのではないでしょうか。何より、人集めやバイトのシフト調整などが一切必要なくなりますから、やはり店側のメリットは計り知れません」(家電ライター)
「猫の手も借りたい」とはよく聞くが、ロボットとはいえ実際に猫が本当に手を貸すようになったのだから、素晴らしい時代になったものだ。
(ケン高田)