マッチングアプリ世界シェアNo.1で日本でも利用者が多い「Tinder」を運営する米Match Groupは、人気ユーザーとマッチングできるプレミアムプラン「Tinder Select」を月額499ドル(約7万4000円)で開始した。果たして、この金額に見合った出会いをすることが出来るのだろうか?
「プレミアムプランのメンバーになると、週に2回までマッチングすることなく相手にDMを送れるようになったり、ユーザーをライク(好意を伝える)した場合にはグリッドでぼかされず優先的に表示されたり、アプリ内で最も人気のあるユーザーのプロフィールを見たり、相手から見られたりするので、より優位につながりを楽しむことができるといいます。ただし、このプランは現時点では招待制となっており、全ユーザーの中で特にアクティブな1%のみが参加できるといいます」(ITライター)
もともとTinder Selectは、企業のCEOやスーパーモデルなどのセレブ限定で提供されていたシークレットサービスで、歌手のブリトニー・スピアーズも利用していると話題になっていた。Tinder側が選んだセレブと、そのセレブが推薦したセレブしか利用できず、一般人は完全に蚊帳の外だったが、新たにプレミアムプランとして生まれ変わったTinder Selectでは高額な月額料金を支払うことで、一般人がセレブと出会えるのではないかと期待の声も上がっているのだ。
「Tinder Selectについては多くの米メディアが報じていますが、年間で約90万円が必要なプランとしては少し内容に乏しいという意見も少なくありません。人気ユーザーやセレブのプロフィールにアクセスできて、アプリ上ではマッチングされる可能性があるかもしれませんが、実際に出会えるかどうかは別問題ですからね。Tinderはコロナ特需が終わったことでユーザー数が減少しており、その一方で1人あたりの売上高は増加傾向にありますから、こうした特別なプランを用意して収益を上げる狙いがあるとみられています。まぁ、ヘビーユーザーの中にはいくら払ってでもメンバーになりたいという人はいるでしょうね」(フリージャーナリスト)
そもそもアクティブ利用者の上位1%しか入れないので、ほとんどの人には今のところ縁もゆかりもないプランだが…。
(小林洋三)