激辛チップスで14歳少年が死亡、若者が次々命を落とす「SNSチャレンジ」とは

 アメリカのマサチューセッツ州に住む14歳の学生ハリス・ウォロバさんが、Paqui(パキ)社が販売する激辛チップス「ワン・チップ・チャレンジ」を食べた直後に体調を崩し、その後死亡した。このチップスは食べた後にどれだけ長く水などを飲まずにいるかを競い、その姿をSNSに投稿するのがティーンエイジャーの間で人気となっているが、こうしたSNS上で流行する危険チャレンジに挑戦して命を落とす若者は後を絶たない。

「ワン・チップ・チャレンジは世界一辛いと言われる唐辛子のキャロライナ・リーパーやナーガ・ヴァイパーなどが使用されていて、危険を伴うため未成年は食べないよう注意書きされています。しかし、デビット・ベッカムの息子ブルックリンや日本ではフィッシャーズ、パンナコタなどの人気インフルエンサーがこのチップスを使ったチャレンジ動画をアップしており、真似をする未成年たちが続出しているのです」(ネットライター)

 なお、ハリスは学校でワン・チップ・チャレンジを食べ保健室に運ばれ、その後、母親と一緒に帰宅したものの自宅で意識を失い、搬送先の病院で死亡が確認されたという。まだ死因は分かっていないが、家族はチップスを食べたことによる合併症によるものだと訴えている。死亡事故を受けてパキ社はワン・チップ・チャレンジを回収することを表明した。

「ワン・チップ・チャレンジだけでなく、SNS上には様々な危険チャレンジを投稿するティーンエイジャーが数多くいて、命を落とすケースも珍しくありません。2020年には米・オクラホマ州の15歳の少女が抗アレルギー薬を吸って幻覚状態となった姿をSNSに投稿する『べナドリル・チャレンジ』によって死亡しており、21年にはコロラド州の12歳の少年が気を失うまで自分の頸動脈を絞める『ブラックアウト・チャレンジ』で死亡しています。危ないと分かっていても、だからこそ度胸試しとして一線を超えてしまう未成年も少なくないのです」(フリージャーナリスト)

 無謀なチャレンジ動画の投稿はプラットフォーム側から規制してもらいたいものだ。

(小林洋三)

*画像はイメージです。

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