米国で人気のあるスポーツといえば、昔からアメリカンフットボール(NFL)、バスケットボール(NBA)、野球(MLB)の3大スポーツ。これにアイスホッケー(NHL)を加えて4大スポーツとも称されてきたが、最近この勢力図に大きな異変が生じている。
海外の大手VPN(プライベートネットワーク)サービスの「ExpressVPN」が視聴者数などをもとに行った調査によると、22年時点の米国の人気スポーツランキングの1位アメフト、2位バスケは以前から変わらないが、3位になんとサッカー(MLS)が割って入り、以下4位野球(MLB)、5位アイスホッケーと続く。なお、サッカーは21年時点で野球を抜いており、3大スポーツの座から陥落している。衝撃データの内幕をスポーツジャーナリストが明かすには…。
「1試合あたりの平均観客動員数は野球がまだリードしていますが、サッカーが肉薄しており、こちらも逆転するのは時間の問題です」
特に米国では欧州のビッグクラブにも負けない立派なスタジアムが次々と誕生。さらに現在移籍ラッシュが起きているサウジアラビアよりも早い時期から多くのスター選手がプレーしており、今年の夏には仏1部のパリ・サンジェルマンからリオネル・メッシがあのデヴィット・ベッカム氏が共同オーナーを務めるインテル・マイマミに加入した。
昨シーズンは観客動員数リーグワースト、今年も加入前のリーグ戦の順位は最下位に沈んでいたが、メッシ入団後は公式戦無敗(※8月29日時点)。スタジアムもホームとアウェイいずれの試合でも大入りの状況が続いている。
「大谷選手がMLBが誇るスターであることは事実ですが敵地ではスタンドがガラガラになることも多く、ホームでも満員になるのは一部の試合です。残念ながら現時点の人気も米国では大谷選手よりメッシやNFLナンバーワンQBのパトリック・マホームズ、NBAのスター選手であるレブロン・ジェームズのほうが上です」(前出・ジャーナリスト)
実は、大谷にとっての本当のライバルは他のメジャー球団の選手ではなく野球以外のアスリートなのかも。