93歳の現役歌舞伎俳優で、澤瀉屋の最古参と知られる市川寿猿が6月28日23時過ぎに自身のTwitterを更新。「マスコミのみなさまへ」と題して、こう綴った。
「自宅まで来られては他の方に迷惑をかけています。猿之助若旦那の気持ちはご本人しかわかりません。取材に来られてもお応えできません。そっとしておいてください」
歌舞伎俳優・市川猿之助が母親の自死をほう助したとして逮捕されたのは6月27日のこと。このニュースを受けて、マスコミが寿猿の自宅に押しかけて直撃取材を敢行。寿猿が取材方法に苦言を呈する結果となった。
問題のシーンが放送されたのは6月28日の「めざまし8」(フジテレビ系)。「澤瀉屋一門の“最年長”俳優は…」とのテロップのもと、集合住宅の内部を映したVTRに切り替わると、ドアを少し開けて、隙間から話をする寿猿の姿が…。情報キャスターが持つマイクに向かい、「今日は、僕は仲間の人とだって話し合っていません」「会っても互いに話しませんそのことに対しては」「舞台のことは話すけど、猿之助若旦那も段四郎若旦那も(生まれた時に)僕は抱いてますからね」と心境を語っていた。番組を見た芸能記者が語る。
「寿猿さんのインタビュー映像はCMをはさんで、かなり長い時間にわたってオンエアされました。CM後には『ショックを受けています』などと気丈に語っていましたが、『なんて言っていいか、口に出して言えません』と、困惑していた様子。寿猿さんが住んでいるのは、ごく一般的な集合住宅で、ドア越しの会話が建物内に響いていたようで、近隣住民にとってもかなり迷惑な取材だったのでは…。その日、寿猿さんはたまたま休みだったようですが、7月3日から始まる『七月大歌舞伎』の公演に向けて稽古の真っ最中。この大事な時期に、自宅のインターホンを鳴らしてマイクを突き付けるような取材はやはり慎むべきだったのではないでしょうか」
SNS上でも《フジに歌舞伎愛がないのがわかった》《誰よりも心を痛めてる寿猿さんの自宅に直撃?人の心あるのか》《家取材はマジでやめてあげてくれ!》といった意見が書き込まれ、大炎上を招いている。本人の訴え通り、どうか最高齢歌舞伎俳優をそっとしておいてほしい。