「めざましテレビ」“小学生の推し活”特集が物議「経済格差が如実に表れている」

 朝の情報番組「めざましテレビ」(フジテレビ系)で放送された「小学生の推し活」特集が、SNS上で物議を醸している。

 この日番組では、小学生の間で「推し活」が広がっていとし、推しがいる小学生は全体の52.7%にも上ると紹介。中でも小学生の間で1番人気になっているのが、原宿系ユーチューバーの「しなこ」だ。

 放送ではしなこが勤務する原宿のショップに並ぶ親子をインタビュー。子どもの推し活のために4000円を使ったという父親は「痛くない!」と笑顔で答えていた。

 また、サンリオのキャラクターにハマっているという小学生は、お年玉1万円をかけて作った自作のバッグを披露。母親は「めちゃくちゃお金がかかるので、自分で稼いでもらわないと…」と苦笑いだった。

 そんな推し活小学生に視聴者からは様々な声が上がっている。とりわけ多いのは、各々の家庭の「経済格差」が如実に表れている現状を憂慮する声だ。

「ごく一般的な家庭の小学生は、推し活どころかジュースやお菓子で小遣いがなくなってしまうのが普通。わざわざ原宿まで足を運んでグッズを買ったり、お気に入りのキャラクターに大金を投じられるのは、ある程度裕福な家庭の子どもに限られるでしょうね。推し活自体は決して悪いことではありませんが、これがあたかもスタンダードだと思わせるような紹介の仕方には疑問が残ります。せめて子どもならではの創意工夫が見えるような推し活も紹介すれば、ここまで批判の声が上がることもなかったんじゃないでしょうか」(テレビ誌ライター)

 SNSには「子どもたちを“沼”にハメて、親から大金を引き出すようなビジネスモデルは、教育的観点からも不健全といえるのではないか」といったの声も挙がっている。

 放送後、子どもから推し活をせがまれて、困惑している親も少なくなさそうだ。

(ケン高田)

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