性動画サイトで稼ぎまくる素人カップル「Pornhuber」とは?

 近頃、ネット上などでよく見かけるようになった「Pornhuber」という言葉。知らない人に説明すると、これはプライベートの艶動画を投稿する人のこと。日本でも人気の世界最大の大人向け動画サイト「Pornhub」とユーチューバーを掛け合わせた造語だ。

 なかでも最近のトレンドはカップル系の配信者で、その第一人者が「えむゆみカップル」。20代前半の恋人同士の2人は〝日本でもっとも性生活の様子を見られているカップル〟として圧倒的な人気を誇る。

 昨年11月には初の著書『エロ2.0 「月収4000万円」Pornhuberが実践した「欲望を共有する」最速ファンマーケティング』(飛鳥新社)を出版している。ユーチューバーが軒並み収入ダウンで「バブル終了」とも囁かれる中、大人向けコンテンツとはいえ、個人でここまで稼げるものなのだろうか?
 
「Pornhubの場合、広告収入は1再生あたり0.06円前後でユーチューブとさほど変わりません。しかし、人気配信者のえむゆみでも視聴回数はそこまで多くはなく、収益は月30万円程度。実は、これとは別に完全版の映像を公開するファンクラブを運営しており、そこの会費が収入の大半を占めています。これは彼女たちに限った話ではなく、Pornhuber全体に共通して言えることです」(ITジャーナリスト)

 艶系ではない地下アイドルなどもネット上でこうしたファンクラブで収入を得ているケースが多く、基本的な収益構造としてはオンラインサロンや有料メルマガに近い。ただし、配信する映像はメーカーが製作する艶動画とは異なり、複数人数での絡みもなければ凌辱シーンなど過激なプレーもない。

「20年にPornhubは、出演女性の同意のない映像の配信が禁止となり、78%の動画が削除されました。こうした規制が業界全体に広がり、Pornhuberでも男女合意の下で製作するカップル系配信者が増えたんです。全体的にソフト路線で『○○やってみた』的な趣向を凝らしたもの、女子目線で作られた動画が多いですね。なにより本物のカップルなので映像から愛が感じられると女性視聴者にも支持されています」(前出・ITジャーナリスト)

 プロの女優や男優による作品とは、また違った魅力を持つPornhuber。日本の艶エンターテインメント業界に地殻変動を起こしそうだ。

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