長嶋一茂が防衛増税で見事な高説「大谷君のボールでも速くて見えないのに…」

 元プロ野球選手でタレントの長嶋一茂が12月16日、金曜コメンテーターを務める情報番組「羽鳥慎一モーニングショー」(テレビ朝日系)に出演。防衛費増額について私見を述べ、「たとえが絶妙」と大絶賛された。

 番組では、防衛費増額の財源を確保するため、政府が年間1兆円程度の増税に踏み切ることについて特集した。

 一茂は防衛費を「上げる理由がよくわからない」としながらも、〝抑止力〟という観点から説明を始めた。「財源を確保して抑止力を大きくしたからといって、たとえば北朝鮮のミサイルが頻繁に打ち上げられていて、日本を越境することもある。ミサイルを撃ち落とすためにはPAC3(弾道ミサイルの迎撃に特化した地対空誘導弾)とイージス艦から出すミサイルしか方法がない」と説明。

 ミサイルの速さについては「遅いものでもマッハ4〜6。速いものでマッハ17ですよ。マッハ17って、時速2万キロですからね。(大リーグ・エンゼルスの)大谷(翔平)君のボール、160キロですから。160キロのボール、手前で見てもすごく速くて見えないのに、2万キロのものを落とせるのか」と疑問を投げかけた。

 そのうえで「本当に実用性があるのか」を考慮しなければいけないし、増税するのならば何に使うのか、実用性があるのか、抑止力があるのかなどを「説明してから1兆円上げないと」と苦言を呈した。

 テレビの前では「珍しく良いこと言っている」「初めて一茂の言葉で納得できた」と称賛されたうえ、「たとえが絶妙」「大谷のたとえ話は合っているのかわからないけど、笑った」「大谷のボールも速くて撃ち落とせない」などと笑いの渦にも巻き込んだ。

 これまでは〝トンチンカン〟〝知ったかぶり〟〝的外れ〟などと酷評されていた一茂のコメントだが、ついに覚醒したか。

「ところが、オチがありました。そのあとのコレステロールや中性脂肪の特集で赤っ恥をかいています。中性脂肪の蓄積を防ぐために小麦粉を使った食品を食べ続けるのは危険だという話になったとき、一茂は専門家に『先生、小麦粉って消化できないんですよね。確かね』と聞くと、『いや、消化がいいんですよ』と真逆の回答。増税では良いコメントをしましたが、最後に〝知ったかぶり〟が出たのは一茂らしくもあります」(テレビ誌ライター)

 一茂のコメントに踊らされたこの日の放送であった。

(石田英明)

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