パでは助っ人補強にしくじったロッテに目がいく。
「150キロ右腕のレイビン(31)は登板2試合目で1回もたず5失点大炎上。WBCプエルトリコ代表のバルガス(28)は打率1割台に低迷し、両者とも2軍落ちです。井口資仁監督(44)も『制球もスピードもこんなにひどいとは‥‥むしろよく見つけてきたよね』『バルガス? あの明るいだけのヤツね!』と辛辣。特にバルガスは、陽気なプエルトリカンで監督にも気軽に『オラ!』とニコニコ挨拶するので、内心で『ナメられているんじゃ?』とムッとしていたらしい(笑)」(パ・リーグ関係者)
さらなる内患も存在する。井口監督就任時にソフトバンクから招聘した鳥越裕介ヘッドコーチ(48)の「独裁」がそれだ。
「起用法、トレードの発案など、やりたい放題。大学の後輩である岡大海(27)を外野の要にしようと日本ハムから呼び寄せ優遇する一方で、二塁手でゴールデングラブ賞を獲った鈴木大地(29)なんかはさまざまなポジションをタライ回しにされ、ハラワタが煮えくり返っている。出場のなかった今季開幕戦では、駐車場に止めた鈴木の車のボンネットに、手紙が置かれていたそうです。鈴木の胸中をおもんぱかった後輩選手らが『ガマンの時です』と書いてよこしたんです」(パ・リーグ関係者)
井口監督も指導者実績と年齢が上の鳥越ヘッドに何も言えず、球団OBに「やってられない」と吐き捨てる選手も出てきているようで、
「昨シーズン中、鳥越支配に嫌気がさした小林雅英元投手コーチ(45)が、選手ロッカーで『よそから来たのにでかい面されて悔しくないのか!』と奮起を促したそうですが、たまたま通りがかった鳥越ヘッドの耳に入り、オフに解雇されてしまいました」(パ・リーグ関係者)
成績が低迷する現在、結果いかんでは監督もヘッドも球団から切られてしまうことは必至だが、
「盛り返してAクラス入りしたら、来季も残留となって、鈴木や荻野貴司(33)らFA資格を得た中心選手がみんな出て行ってしまうでしょう」(球団関係者)
そんなロッテと対照的に今季も好調の首位ソフトバンク。スポーツ紙デスクが驚嘆する。
「柳田悠岐(30)、中村晃(29)、今宮健太(27)、森唯斗(27)と投打のキーマンが次々に負傷離脱しても選手層の厚さでカバーしてしまう。ケガが誤算になっていない強さを感じます」
ただし、こんなウソのような誤算にまつわる話も流れていた。
「それは『18番の呪い』です。エースナンバーを背負った投手が活躍できないジンクスが前身のダイエー時代から顕著なんです。制球難に苦しんだ新垣渚(39)、3年で1回しか登板できなかった松坂大輔(38)に続き昨季に背番号を引き継いだ武田翔太(26)も、やはり昨年4勝9敗と低迷。今季も不振から中継ぎに転向するなど、もがいています」(スポーツ紙デスク)
呪いが常勝球団の死角となりうるか!?