旧統一教会2世信者が涙の訴えも…杉村太蔵の非情コメントに批判殺到

 旧統一教会の元2世信者・小川さゆりさん(仮名)が夫とともに、日本外国特派員協会で記者会見を開いたのは10月7日のこと。会見の途中、教団側から会見の中止を求めるファクスが届いたニュースは多くのメディアを賑わせた。
 
 10月9日放送の「サンデージャポン」(TBS系)はこのニュースをさらに深掘り。教団側の「精神に異常をきたしている」「多くの嘘を言ってしまう」という主張に対して、小川さんは「今日まで治療を続けてきました」として、「夫に出会って4年間ずっと私を支えてくれました。きっと普通の人なら、こんな自分とは結婚したいと思わないと思います」と涙ながらに述べ、心の症状についてはすでに治っていると反論。その後、「私が正しいと思ってくださるなら、どうかこの団体を解散させてください」と語るシーンがオンエアされた。
 
 番組では「“解散命令”出すべきか?出さないべきか?」というテーマで議論が繰り広げられた。ジャーナリストの鈴木エイト氏は「さっきの小川さゆりさんの会見を見て心を動かされない政治家がいるとは思いたくないんですよね」として、解散命令の要求を満たしていると主張。解散請求だけでなく、何らかの法整備の必要性についても話し合われたのだが…。

 その後、元衆院議員でタレントの杉村太蔵は「宗教法人法の解散の請求できる人に、利害関係人ってあえてそこに入れてるのは、政府が動けない場合、たとえば先ほどね…、あの、女性いらっしゃいました」と小川さんを指して、
 
「僕がね、被害者だったと。彼女の立場だった時に、『寄付したお金はいい』『しょうがない』と。『でもこういう団体を解散させてください』と、僕が被害者の立場で細野(敦)先生の事務所に行った時にね、僕の代わりに解散請求できないですか?」と隣の細野弁護士に質問。細野弁護士は「いや、だからそれは先週も言ったとおりなんだけど…」と前置きして、解散請求を行うには債権を立てる必要があり、教団側から支払いがなされれば利害関係人でなくなってしまうと説明。杉村は「いや、あの…お金を返してくれっていう、損害賠償ということではなくて、あくまでも解散を請求できるって書いてあるじゃないですか」と続けるも、呆れ顔の細野弁護士から「利害関係人であることが前提なので」「債権を立てないといけない」とたしなめられる始末だった。

 杉村のコメントに鈴木エイト氏は「そこをイチ民間人に押し付けるんじゃなくて、しっかりと文化庁などが質問権などを行使してこなければいけなかった案件なんですよ」と語った。
 
「細野弁護士が言ったように、解散請求に関して杉村さんが質問したのは2週連続。実はテレビ朝日系の情報番組でも同じような質問をしています。これにはさすがに視聴者からも“時間の無駄”と批判が殺到する事態に…。しかも小川さんの名前すら出てこなかったこともあって、SNSでも《個人で解散請求すればいいって…無責任極まりない》《2世信者に何年もかかる解散請求しろって? 非情すぎるだろ》といったコメントが目立ちました」(テレビ誌ライター)

 2週連続で同じ質問をして共演者からも呆れられてしまった杉村。3度目がないことを祈るばかりだ。

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