「霊感商法で助けられた人も…」高橋真麻の発言に有田芳生氏が鋭いツッコミ

 参院選を控えた今年6月、自民党の萩生田光一政調会長と生稲晃子参院議員が、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の関連施設を訪問していたことが発覚。この問題を大々的に取り上げた8月18日の日本テレビ系情報番組「スッキリ」で、タレントの高橋真麻が霊感商法について言及。その後、ジャーナリストの有田芳生氏から鋭い指摘を受ける一幕があった。
 
 政治家と旧統一教会の関係が次々と明るみになっていく中、有田氏は関係性の「濃淡」について言及。たまたま関連団体が発行する機関誌に出てしまったという関係性の薄い政治家もいれば、深いつながりを持ってきた政治家もいるとして、
 
「霊感商法をやってる統一教会の信者さんたちのことを知っていて、これはもう国会でも問題になってきてですね、警察庁の答弁でも『各種の悪質商法の中でも最も悪質だ』っていう。それだけの被害を出している教団の信者さんたちとの関わりを持つ、そういう濃いつながりの人っていうのはこれからも批判されなければいけない」

 と語って、萩生田氏の今回の対応を批判し、「今からでもきっちりと旧教団との関係を語るべきだと思います」と語った。

 その後、政治家と宗教団体の関係性の“濃淡”について、コメントを求められた真麻は、「濃淡のことについて言えば、その…濃淡のレベルのつけ方も難しいですよね。どこまでが良くて、どこからがダメかっていうのも難しいし」と語って、こう付け加えた。

「それから霊感商法に関しても、霊感商法で助けられたって言う人もいれば、訴えるくらい悪質だっていうのもあるから、今後、霊感商法について、どこまでがOKで、どこからがダメかって、線引きがすごく難しい問題なんだなって思うんですよ」

 この発言にネット民はすぐさま反応。《真麻さん、霊感商法に線引きも何もない。犯罪ですよ》《逆に聞きたいけどOKな霊感商法ってあるの?》《高額な壺を買わされて救われたって…真麻さん大丈夫か?》といったコメントが殺到していた。

 スタジオで真麻の発言に異議を唱えたのが有田氏。その後、「さっき霊感商法で助かってる方もいるっておっしゃってたんだけど」と真麻の発言を振り返り、

「1970年代から80年代に日本社会で霊感商法が批判を浴びた時に、統一教会の関連組織が霊石愛好会っていうのを作った。別の組織で、『私たちは壺とか多宝塔を授かったおかげで幸せなんです』っていうキャンペーンを張ったこともあるんだけれども」

 こう述べて再び「霊石愛好会」の名を挙げて、「そこのところもちゃんと見ていかなければいけない」と、霊感商法を是とするキャンペーンが展開されていたことを強調した。

 情報番組やワイドショーでは突飛な発言で注目を集める真麻だが、今回は霊感商法の被害に遭った人たちへの配慮が足りなかったかもしれない。

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