文春砲により、日本フェンシング協会が火だるま状態になっている。「文春オンライン」は6月29日、東京五輪で団体金メダルを獲得したフェンシング・エペの日本代表チームが、6月18〜25日におこなわれた沖縄合宿でレジャーに興じていたと報道。
選手たちがプールで日光浴、海水浴、バナナボート、シュノーケリング、そして観光など羽を伸ばし放題はいいのだが、これらの費用の66.7%がJOCからの助成金で賄われるというのだから、やり玉に上がっても仕方ない。日本フェンシング協会は、合宿の予定が観光メインに大幅に変更されたことを「週刊誌の報道によって我々の知るところとなりました」と説明したものの、この“他人事風”の言い回しも批判を呼んでいるようだ。
協会はまた、「課題を今一度精査し、早急に業務フローを再構築致します」と今後のチェック体制強化を約束したが、世間をさらに失望させたのが、日本フェンシング協会会長でタレントの武井壮のツイートなのだとか。
「文春砲が出る前に、武井壮さんは自身のツイッターで『ふう、さすがにもう守りきれん』とつぶやいたていたんです。その後に文春の報道が明らかになったことから、ネットには『会長として言語道断』『今まで何を守ってきたんですか?』『こんな時こそ会長として矢面に立つべきでは』と批判が書き込まれました。武井さんは30日、このツイートについて『フェンシングとは無関係です スポーツ体験ロケや、ゴルフ、フィジカルトレーニング、収録や生放送スケジュールが立て込み、ほぼ寝れず全身が痛くて倒れ込んだ際にしたツイートです』と釈明しましたが、時すでに遅し。協会の会長としての器に疑問符がついたと言わざるを得ません」(スポーツライター)
というのも、同時期に同じくアマチュアスポーツ界で不祥事が発生していたのだが、2つを比較して、初動対応が雲泥の差という意見でもちきりなのだ。
「28日に、大阪府バレーボール協会の会計担当をしていた理事が、協会の資金2579万円を着服していた件で、日本バレーボール協会会長の川合俊一さんが自ら記者会見を開いたんです。川合さんは親団体(日本バレーボール協会)の責任者として、子供(大阪バレーボール協会)が悪いことをしたらきちんと説明し、謝らないといけないという考えだったようです。この対応が潔い、責任感が強いと称賛されていましたから、余計に武井さんとのコントラストが際立ってしまいました」(同)
今後、どういった対応をされるのかにも注目したい。
(飯野さつき)