「報じる側はせめて…」武井壮が「闇バイト」という呼び方を絶対に許せないワケ

 タレントの武井壮が3月14日、SPキャスターを務める情報番組「めざまし8」(フジテレビ系)に出演。犯罪に抵触するいわゆる〝闇バイト〟の呼称について持論を述べた。

 番組では、3月13日に東京・墨田区の住宅に強盗が押し入った事件を伝えた。ゲスト出演した元埼玉県警捜査一課の佐々木成三氏は、この強盗事件は日本国内で発生している一連の広域強盗事件と類似していると指摘した。

 また3月10日、フィリピンを拠点として特殊詐欺事件に関与したとして、24歳の男性と25歳の女性が現地の入国管理局に拘束されたことを伝えた。この2人はフィリピンから電話をかける〝かけ子〟をしたとみられている。

 メインキャスターを務めるタレントの谷原章介が「若い女性がかけ子という特殊詐欺に関わるのは罪の意識が低いからですか?」と質問すると、佐々木氏は「若いものたちが闇バイトだったり、そういった犯罪に加担するのは罪意識にかなり希薄性があることは明らかだと思います」と答えた。

〝闇バイト〟という言葉が引っかかったのか、武井は「闇バイトっていう言い方、やめませんか?って思うんですけど」と切り出し、「バイトでも何でもないし。働いてお金をもらえると思ってやっている安直な子もいるのではないかと感じるので」と理由を説明。続けて「我々、報じる側はせめて闇バイトという言い方はやめて、アルバイトではない、ただの犯罪行為と断じるべきじゃないかと」と意見した。

 武井の提案について、多くの視聴者は「だよね。バイトではなく、確実に犯罪」「バイトというと仕事の一種と勘違いする」「武井さんの言う通り、バイトでも仕事でもない」と賛同した。

「武井は〝バイト〟と〝犯罪〟をひとくくりにする表現に抵抗があったのだと思います。実は、武井は小学生のころからバイトをしていました。武井が小学生のときに両親は離婚。金がなかった武井は思案し、店や一般住宅に声をかけ、毎朝ゴミを表に出してくれれば、それをゴミ捨て場まで運ぶから、月額500円をバイト代としてもらえないかと提案。それが功を奏し、武井は小学校に登校する前、150軒を回り、月額7万5000円を稼いでいたといいます。こうした過去もあるからこそ、犯罪をバイトと表現されることが嫌だったのでしょう」(芸能記者)

 安易に犯罪に手を染める前に、武井を見習ってまっとうなバイトすべきだろう。

(石田英明)

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