1987年10月の放送スタート以来、日曜朝の情報番組として視聴者に親しまれ続けている「サンデーモーニング」(TBS系)。世帯視聴率は今なお安定して2ケタをキープし、ビデオリサーチが発表する「週間高視聴率番組」(教育・教養・実用)で1位になることも珍しくない。
5月29日放送回では、司会を務める関口宏(78)が〝らしくないミス“を連発してしまった。
番組の中盤、日本赤軍の重信房子元幹部が20年の刑期を終えて出所したニュースが紹介された。関口がその経歴を伝える中で、「重信元幹部は1974年、オランダ・ハーグのフランス大使館占拠事件に関与したとして、2000年に大阪府で逮捕され、殺人未遂などの罪で、〝げんえき20年〟の実刑判決が確定しました」と言ったところで、アシスタントの唐橋ユミアナが「懲役20年です」と指摘。関口はそれを受けて「懲役20年の実刑判決が確定していました」と言い直した。
続いては、野球評論家の落合博満氏と中畑清氏をゲストに招いたスポーツコーナー。そこで「歴史に残る大逆転V」として取り上げたのは5月22日に国立競技場で行われた陸上の関東学生対抗選手権(関東インカレ)。男子5000メートル走に、3000メートル障害を主戦場とする順天堂大学の三浦龍司選手が出場。専門外の距離ながら、三浦選手は先頭でリードしていたが、残り2周のところで、思わぬ伏兵が…。法政大学の松永選手が猛スパートをかけてグングンと後続を引き離す。一時は30メートルほどの差がつくが、ラスト1周で三浦選手が逆転し、優勝を果たした。
VTRが終わり、感想を求められた中畑氏は、「これはあっぱれでしょう」と称賛。あまりの強さに「5000メートル、練習ですか? どうなんだろう?」と舌を巻き、「慌てないんですもんね。あれだけ先行されてもね。(頭の中で)計算が成り立っているのかどうか」とコメント。
だが関口はこんな発言をしてしまう。
「三浦さんは計算ミスしちゃったかな。ちょっと仕掛けどころ早すぎちゃったかな」
予想外の返しに、中畑氏が一瞬うろたえた表情を見せると、アシスタントの唐橋ユミアナが先にスパートを仕掛けた選手について、「み、み、み…松永さん」とフォロー。関口は「え? ああ、松永さん」と修正。ボードには5000メートル走の着順が示されていて、松永選手は3位にも入っていなかったのだが、3位の中野選手の部分を指して、「中野さんは3位になっちゃった」とこれまでいっさい触れなかった選手の着順を紹介する始末だった。
度重なる関口のミスにネット上では《関口さん、体調悪いのかな》《ぜんぜんニュースが頭に入ってない感じ》などとその体調面を気遣う声が聞かれる一方で、《唐橋アナのフォローが早すぎる》《すぐに修正してくれる唐橋アナ、さすがです》と、称賛の声が相次いだ。
今年10月で35周年を迎えるだけに、関口にはまだまだ現役を続けてほしい。