事業所向け通販サービス「ASKUL」「ソロエルアリーナ」などを展開するアスクル株式会社がオリジナル天然水「つながる天然水」を販売開始した。環境への配慮や、ゴミ分別の際の利便性の良さから“ラベルレス飲料”が浸透し始めているが、同社が今回発売するのは“あえてラベル付き”なのだという。ラベルレスに逆行したのはある理由があるようだ。
「つながる天然水」の容器は同社のPB商品としては初の100%リサイクルペットボトルを使用。当のラベルも植物由来原料を75%使用している。ラベル付きとはいえ、ボトル本体とラベルのどちらも環境配慮が行き渡っているというのだ。
マイボトル派やオフィスでのウォーターサーバー拡充が広がる中、ラベル付きペットボトル飲料はビジネスシーンで需要があるのだろうか。
「コロナ禍の行動変容として、環境問題への意識はありながら、衛生面をふまえてペットボトル飲料を購入したいというユーザーが増えているようです。ラベルに関しては『はがしただけのラベルレスボトルは、接客では使いにくい』という同社に寄せられた顧客からの声に応え、ラベルはありながら最大限環境に配慮した商品開発が行われました。同商品のラベルはスウェーデンのデザイナー『ストックホルム・デザイン・ラボ』とのコラボレーションで開発され、6種類のデザインがあり、ボトルの見分けがつけられるため、オフィスや会議、商談の場でボトルを取り違えてしまうことも防止してくれます」(情報誌ライター)
顧客からの需要と環境問題への配慮の両立に企業努力を感じさせる。
(浜野ふみ)
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