そうだ「京都・観光文化検定」を受けよう!合格者には豪華特典も

 そうだ京都、行こう。

 日本ではお馴染みのキャッチコピーですが、今や京都は世界的な観光都市。昨年、アメリカの大手旅行誌「コンデ・ナスト・トラベラー」が発表した世界の人気都市ランキングで、みごと1位に輝きました。

 コロナ禍が収束したら世界中から観光客が押し寄せることでしょう。

 そこで今回ご紹介するのは「京都・観光文化検定」。歴史、文化、建造物や京料理など、京都にまつわる知識をはかります。

 それでは例題を見てみましょう。

〈問1〉以下の中で京都府にない城は、【1】二条城、【2】福知山城、【3】淀城、【4】小泉城のうちどれ?

〈問2〉渋沢栄一が相談役、取締役会長等を歴任した京都の織物製造の会社名は、【1】京都繊維工業、【2】京都織物、【3】西京織物、【4】京洛織物のうちどれ?

 実際の試験では四者択一式や記述式で出題されます。例題の答えは〈問1〉が【4】、〈問2〉が【2】です。

 検定のランクは3級から1級に分かれ、試験は京都会場と東京会場の2カ所で実施されます。

 地域振興を主な目的とした〝ご当地検定〟は北海道から沖縄まで日本各地にありますが、その元祖は2003年にスタートした「博多っ子検定」だと言われています。その翌年、この京都・観光文化検定が京都商工会議所によって実施されると、県内外から多数の受験者が集まり、全国に検定ブームが広まりました。

 それから15年以上経ち、いつの間にか立ち消えになってしまった検定も少なくありませんが、この検定が根強い人気を誇る理由は何でしょうか。もちろん、京都という世界的な観光地を題材にしているブランド力は大きいかもしれませんが、私が挙げたいのは、出題内容や難易度設定の絶妙さです。基本的な知識が問われる3級は、公式テキストでしっかり勉強すれば受かるでしょう。しかし、2級以上になると、そう簡単にはいきません。

 かくいう私も6回目の挑戦でようやく2級に合格しました。100問中半分ほどは、「京都の大学」「嵐山エリア」「明智光秀」など毎回異なる特定のテーマにフォーカスした問題が出題されるのですが、公式テキスト外からの出題もしばしば。さらに1級となると、すべて記述式や小論文の問題となり、かなりの狭き門となっています。逆を言えば、それだけ挑戦する甲斐があり、検定のニーズを維持する一因となっています。

 難関を突破すれば、さまざまな恩恵を受けることができます。例えば合格者への豪華特典。京都の博物館やホテルで入館料・宿泊料の割引サービスを受けられるほか、中には記念品を用意している施設もあります。

 京都は世界一の人気都市。その魅力を伝えるユーチューブチャンネルを開設するのもいいですし、アフターコロナを見据えて京都専門のガイド業を立ち上げても面白いと思います。

 この機会に京都を極めてはいかがでしょうか。

儲かる指数:74

鈴木秀明(すずきひであき)/81年生まれ。東京大学理学部、東京大学公共政策大学院を経て資格アドバイザーに。取得資格数は約700。

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