世界の出生率でも顕著!日本でも「双子」が増えるワケとは

 英オックスフォード大学の研究で、出生数における双子の割合がこの30年でおよそ30%増加していたことが3月12日、明らかとなった。研究チームによれば「20世紀半ば以降で最も多く、おそらく過去最多」というが、ここまで双子の出生数が増えている原因はどこにあるのだろうか?

「今回の研究は世界100以上の国と地域を対象に1980年〜85年までと2010年〜15年までの出生数に占める双子の割合を比較。すると1000件あたり9.1件だったのが12件にまで増えていたというのです。なお、一卵性双生児の数は80年代と00年代ではそれほど差がないため、二卵性双生児の増加が双子の出生率を押し上げていると考えられています」(社会部記者)

 これは海外に限った話ではない。日本でも厚生労働省の統計調査によれば、1960年の多胎児の出生率は1%だったのが現在では約2%へと、この60年で2倍に増えているのだ。60年前と比べ出生数は減っているにも関わらず、多胎児の出生率は増えているわけだから、双子の兄弟と出会っても何ら驚かない状況が続いているのだ。

「これほどまでに双子が増えている原因は、晩婚化にあると見られています。女性は高齢になるほど卵子の成長を助けるホルモンが上昇し、1回の排卵数の増えるため、二卵性双生児を妊娠しやすくなるのです。また、高齢になると不妊治療するケースも増えますが、これにより使用される排卵誘発剤や体外受精なども、双子を妊娠する確率を高めると考えられているのです」(前出・社会部記者)

 今後、晩婚化が進めばさらに双子が増えそうだが、実はここ20年ほどの短い期間を見ると国内の多胎児の出生率は横ばい状態で、オックスフォードの研究チームも双子の出生率が今後も上昇し続けるかは分からないとしている。

(小林洋三)

ライフ