こっそり速度制限も!?「どんなときもWiFi」無制限プラン終了に非難轟轟

 通信サービス「どんなときもWiFi」を提供するグッド・ラックは、突如として通信容量無制限プランを10月31日で終了すると発表。利用者から批判の声が殺到している。

「同サービスは槇原敬之のヒットナンバー『どんなときも。』を起用したCMで『どんなときも通信制限が掛からない』と宣伝し、多くのユーザーを獲得していました。しかし、関係各社との協議の結果、事業の採算上、継続が不可能であるとの申告があり、無制限プランの提供を終了せざるを得ないとの結論に至ったといいます」(社会部記者)

 この「どんなときもWiFi」は今年2月頃からネットにつながりにくくなったり、通信速度が著しく遅くなるといった不具合が数多く発生。同サービスの無制限プランは極めて例外的な場合をのぞいて通信制限をしないと説明していたが、実際には一定以上の通信をおこなったユーザーに月25GBの上限を設定していたことも明らかになり、6月には総務省から電気通信事業法の順守を徹底するよう行政指導を受けていた。

「不具合が発生したときのグッド・ラックの対応があまりにも不誠実だとネット上で話題になっていましたが、結局、無制限プランは終了するに至りました。これにネット上では、《できもしないプランを提供して、こっそり速度制限して、ユーザーの問い合わせに無視を貫き、挙げ句の果て行政指導を受けてプラン提供終了。詐欺と言われても仕方がない》など厳しい意見が相次いでいます。同社は、無制限プランの代替えとしてホームルーターとモバイルルーターの特典を付けた2台セットの特別プランを用意したといいますが、解約希望者が殺到するのは間違いないでしょうね」(ITジャーナリスト)

 批判の的となった「どんなときもWiFi」がリリースされたのは2019年3月。その後、CMソングの歌い手が薬物犯罪で逮捕され、無制限プランも終了とあっては、サービス名を変更する必要もあるかもしれない。

(小林洋三)

ビジネス