「コロナ禍が起きる前、個室でDVDを鑑賞するタイプのお店は快適空間を売りに、働くサラリーマンのオアシスとして機能していました。しかし、実際はきちんと換気システムを完備しているにもかかわらず、外部と遮断された“防音ルーム”が、密閉というマイナスイメージにつながっているのは確か。今後は徹底したコロナ対策を打ち出すとともに、新しいサービスで顧客を獲得する必要があるかもしれません」(タウン誌ライター)
個室タイプのビデオ鑑賞店が、遠のいた客足を呼び戻すべく、大胆なキャンペーンを打ち出している。こぞって追加料金なしの「タダ」で、食べ放題サービスを提供しているのだ。今後、サービスの対象店舗を順次拡大していくとのことだが、すでに利用したユーザーからは好評の声があがっている。
《牛すきやき丼&カレー食べ放題最高だった。これまでのDVD見放題、居眠りし放題に加えて今回のキャンペーン。人間の三大欲求を満たせるパーソナルスペースが誕生した》
《牛丼、カレーって書いてあったけど実食したら麻婆豆腐に味噌汁、コロッケも食べ放題だった。これはホテルの朝食バイキングと変わらないレベル》
《噂のDVDボックスに行ってきた。60分100円という驚きの料金で牛丼&カレー食べ放題とは……繁華街の一等地でものすごい価格破壊が起きている。味も一般的なレトルト食品系で全く問題ない。再訪します》
現在食べ放題のサービスを提供しているのは、大手個室鑑賞チェーンに限らない。「マンボーグループ」、「カスタマカフェ」といったネットカフェチェーンも同様のサービスを打ち出していたようで、ネット上では《ネカフェに行ったらお目当てのカレー食べ放題はなかったけど、無料の日替わり弁当があった。サクッと漫画読んで、メシ食べるにはちょうどいいかも》といった声が見られた。
具体的な期間は明示されていないものの、外観パネルに「牛丼、カレー無料!」と表記している店舗も散見されており、ある程度長期的な取り組みとして期待できそうだ。
「休憩や娯楽のためだけでなく、Wi-Fi環境が整っていることからテレワークの場としても需要が増えているのは事実。完全個室ということは、他人との接触を避けるという意味では安全と言えるでしょう。客がボックスや個室を利用するたびに、スタッフも消毒や除菌を心掛けていると思いますので、自身の生活環境と照らし合わせて、お気に入りの店舗を探してはいかがでしょうか」(ITライター)
料金や食べ放題のメニューは各チェーン、店舗によって異なるため、ホームページや店舗受付などで確認していただきたい。太っ腹なサービスによる太りすぎには十分ご注意を。
(穂波章)