女性ピン芸人と聞いて、誰の顔を思い浮かべるだろうか? イモトアヤコ、渡辺直美、いとうあさこ、友近など、女性芸人の台頭は近年すさまじいものがあるが、“テレビ界で天下を取った唯一の女性ピン芸人”と言えば、この人しかいないだろう。山田邦子である。
1989年にスタートした山田の冠番組であるバラエティ番組「邦ちゃんのやまだかつてないテレビ」(フジテレビ系)は最高視聴率20.4%を獲得する人気番組で、「ぶりっ子」という言葉を生み出したのは彼女だ。
そんな山田がYouTubeチャンネル「山田邦子 クニチャンネル」を2月5日に開設。毎日のように投稿しており、「前々からやりたかった」というYouTubeに山田の並々ならぬ熱意が感じられる。
3月13日投稿の「BOOWY結成前の秘話と再結成。メンバー全員が唯一出演してくれたバラエティ番組について」は、山田が司会を務めるバラエティ番組「いきなり!フライデーナイト」(フジテレビ系)にBOOWYが出演した時のエピソードを語る回だったが、話は彼らにとどまらず、田原俊彦、萩原健一、渡辺徹…と次々に目まぐるしく話題が飛びくり人脈の広さを示すと、最後は美空ひばりのモノマネでしめるという、山田にしかできない内容だった。
他の投稿回でも、中居正広や長瀬智也のジャニーズ退所に切り込んだり、東出昌大の不貞問題に物申したりと持論を展開しながら、アントニオ猪木、ビートたけしなど大物芸能人との交友録にも話題は及び、裏話を語っている。
山田は2007年に乳がんを左右の胸に患い、全摘出の手術を行っている。昨年の2019年には長年所属していた太田プロを退所。栄光だけでなく困難を乗り越え、もはや恐いものなしといった山田のYouTubeは、一般視聴者だけでなく芸能人も注目するチャンネルになるかもしれない。
(ユーチューブライター・所ひで)