元手タダ“家ゴミ→お宝化”計画(76)「ラブレター」を買う側の目的とは?

 売れるゴミはないものかと探していると、「まれに手紙が出品されて高く売れることがある」と、なじみのメルカリウオッチャー氏から一報が届いた。確かに、一度読んでしまえばゴミになる手紙は多い。だが、そんなものではないらしい。

「例えば、ラブレター。思い出の品として大事に取っておいたけど、妻や恋人に見つかってしまい、どうせ捨てるなら金に替えようということなんでしょう」(ウオッチャー氏)

 売る側の理屈はわかるが、極めて個人的な内容を買って、どうしようというのだろうか。

「小説家や脚本家が時代考証に使うのか、それとも学者が若者文化の研究のための資料にするのか‥‥。想像の域を出ないところですが、出品されて数千円を出してでも欲しがる人がいるのが現実です」(ウオッチャー氏)

 ラブレターなどもらったことがない学生生活を送ってきた身としては縁のないゴミである。が、ラブレター市場は小さいながらも儲かるようで、奇妙なビジネスまで生まれている。

「ヤフオクやメルカリで女性が『あなたにラブレターを書きます』と直筆の手紙を受け取る権利を売りに出すケースもありました。ヤフオクでは60件以上の入札があり、最終的に4100円で売れました。ちょっとしたイメージプレイですね」(ウオッチャー氏)

 知らない人に書いてもらったラブレターを再び売りに出すこともできそうだ。

マネー