テレビ東京がネット配信で攻めの姿勢だ。深夜バラエティ番組「ゴッドタン」から生まれたライブイベントの「マジ歌ライブ2020」を、2月13日の開催当日に有料でライブ配信するもの。
このマジ歌ライブは09年に東京・日本青年館で第1回が開催され、回を追うごとに規模を拡大。17年には日本武道館、18年には横浜アリーナとビッグイベント化し、今回はついにさいたまスーパーアリーナへとたどり着いた。
「これまでも映画館でのライブビューイングが開催されてきましたが、今回はNTTドコモが開発した『新体感ライブ』を利用し、スマホやパソコンでもリアルタイムや追っかけ再生で観られるようになっています。そのお値段は1980円となかなかの金額。Huluやネットフリックスといった大手の動画配信サイトでも月額料金は1000円前後ですから、相当強気な価格設定と思う人も少なくないでしょう」(ネット系ライター)
マジ歌ライブ2020のチケットはS席が8200円、A席が7000円となっており、それにくらべれば3分の1以下。とはいえライブ配信だけで1980円とは、やはり相当に高く感じられそうだ。だが他のライブ配信と比較するとこれでも決して高くはないという。
「この『新体感ライブ』では昨年4月、指原莉乃の卒業コンサートを2980円で販売。3月からは8K放送にも対応する『新体感ライブ CONNECT』へと進化し、3月18日に開催されるSixTONESとSnow Manのスペシャルイベントは2420円となっています。それらのライブと比較して『マジ歌ライブ』にも熱狂的なファンが多く、チケットの抽選に外れたファンも少なくないことから、1980円でライブ配信が観られるなら喜んで買う人も多そうです。そもそも映画館でのライブビューイングが3300円でしたから、今回の価格設定は絶妙なところを突いているのかもしれません」(前出・ネット系ライター)
いずれ到来する5G時代には、ライブイベントを自宅で有料視聴するのが当たり前になってくるのかもしれない。
(北野大知)