阪神が四国IL高知でプレーしているラファエル・ドリス投手の獲得に動いていることが7月10日に報じられた。
ドリスは2016年から19年まで阪神に在籍。17年には37セーブでタイトルを獲得するなど、計4年間で球団外国人最多の96セーブをマーク。20年からの2年間はブルージェイズで計63試合登板。メキシカンリーグを経て、24年から四国IL高知に所属している。
今年5月27日には阪神2軍と独立リーグ連合が対戦した交流試合(甲子園)でも登板し1回無失点の好投。試合後には「NPBに戻ることも1つのアイデア。かなわなかったとしても日本でプレーしていきたい」と語っていた。
さらに阪神は、リリーフ補強として今季メッツ3A所属のグラント・ハートウィグ投手も獲得候補に挙げており、変則的なサイドスローから繰り出す150キロ超の剛球とスライダーが武器という。
現在、2位広島に8.5ゲーム差をつけて首位を独走中の阪神。かねてより補強ポイントとしてきたリリーフ右腕をここで獲得することで、2年ぶりのV奪回に抜かりはないというわけだが、ここで気になるのが元阪神でマリナーズ傘下3Aタコマを自由契約となった藤浪晋太郎の存在だ。
9日、藤浪が日本球界復帰を視野に近日中に帰国予定と報じられ、古巣の阪神のファンからは「虎に帰ってこい」と阪神復帰を待望する声が集まった。しかし今回ドリス、ハートウィグの獲得が報じられ「藤浪はいらんって阪神側の意思表示やな」「藤浪じゃなくてドリスなんやな」「支配下枠が残り3でこのふたりを取りに行くということは、藤浪は取りに行かないということかな?」と藤浪の阪神復帰の可能性が低くなったと認識するファンは多かった。とはいえ、ドリスが37歳ということもあり、「ドリスを獲るなら藤浪を獲ってほしい」という声も少なくない。
藤浪については10日、DeNAが獲得に動いていることが報じられた。果たして阪神復帰はもうないのか。今後の展開が注目される。
(文・鈴木十朗)