全国のほとんどの大学に設置されている学生食堂。その大半は外部の飲食店よりも安く、金欠の学生たちにとってはありがたい存在だ。しかも、嬉しいことに大学関係者ではない者にも開放しているところが多く、食べに訪れたことがある人もいるだろう。
「ただし、学生・教職員以外の利用を断っている大学も増えているので注意が必要です」
と話すのは、学食や社員食堂事情に詳しい飲食業界誌の編集者。一般利用の可否についてアナウンスされていない大学が多く、またSNSに学食の食レポをする投稿も見かけるが、それで利用OKと安易に判断しないほうがいいという。
「大学は敷地内に自由に入ることができるように思われがちですが、もしその学食が通学する学生限定であれば、不法侵入に問われる可能性があります」(前出・編集者)
なお、女子大の学食は一般開放していないところがほとんどで、利用できても女性と子どもだけといった制限がつく。また、同じ大学でもキャンパスによって対応が違ったり、昼間だけNGだったり、学食が複数ある大学の中には一部の食堂だけ利用できないケースもある。コロナ禍の感染予防で規制して以降、外部利用禁止にのままに据え置いた大学もあるから要注意だ。
「ちなみに食べに行くなら国公立大学がいいかもしれません。現在は東大をはじめ、基本的にほどんどの大学が学食利用可能です。私大も東京六大学以下、都内には外部利用OKの大学が多い。ただし、キャンパスに入る際に入館証の手続きが必要な場合もあるので、事前にHPで確認したり大学に問い合わせておくといいでしょう」(前出・編集者)
最近の学食は量はもちろん味もかなり向上しているという。まずは自宅や職場近くの大学をリサーチしてみては。