愛知県発祥の居酒屋チェーン「新時代」が快進撃を続けている。
同店は、1本「55円」の揚げ鶏皮串「伝串」が名物で、訪れた客は病みつきになり、1人平均5本以上注文するという。また伝串を10本、21本、36本と注文すると、それぞれ4段、6段、8段のピラミッド状で提供されるため、インスタ映えすると若者にも人気らしい。外食ジャーナリストが言う。
「店舗数は200件に迫る勢いで全国に拡大を続けており、居酒屋の倒産が増加する中、一人勝ちと言ってもいい状態。なんといっても安さが売りで、客単価は2000円ほどに抑えられているため、財布に優しいとサラリーマンだけでなく、若年層にもウケています」
激安なのは伝串だけではない。生ビールの「中」が209円と、コンビニで買って飲むよりも安いのだ。
「新時代は、コロナ禍で撤退した居酒屋チェーンの店舗の跡地に入ることで拡大を続けています。また、コロナ禍でも営業を継続したことで、当時は批判の声も上がりましたが、行き場を失った客が殺到することになり、現在の躍進に繋がりましたね」(外食ジャーナリスト)
創業者で社長の佐野直史氏は、かつてはプロのサッカー選手だったが、ケガで引退した後、大手焼き鳥チェーンで4年間修行し、2010年に愛知県に最初の1店を出店したという。
激安価格とビジュアルで酔客と若者の心をつかむ…まさに新時代の居酒屋と言えそうだ。
(ケン高田)