皆さんは何か動物を飼っていますか? 私は猫や犬は飼ったことがありませんが、小さい頃に亀を飼っていました。
動物を飼ったことがある人なら共感していただけると思いますが、ペットとの死別はとてもつらいですよね。一日でも長く元気でいてほしいと願うばかりです。
そこで今回、ご紹介するのは「動物愛護社会化検定」。犬をはじめとした動物愛護の歴史、飼育するうえで知っておくべき法律、しつけ方法、健康管理などの知識が学べる検定です。
それでは、実際に例題を見てみましょう。
〈問1〉「狂犬病予防法」では、飼い主は犬を取得した日、もしくは生後90日を経過した日から何日以内に市町村に犬の登録を申請しなければならない? ①7日、②15日、③30日、④60日
〈問2〉ペット保険を扱う「日本アニマル倶楽部」が17年に発表した幼齢期(0歳)の猫の死亡原因ランキングで1位だったのは、①がん、②腎臓病、③交通事故、④感染症・寄生虫症のうちどれ?
実際の問題は、マークシート方式や記述式などで出題されます。例題の答えは〈問1〉が③、〈問2〉が④となっています。
検定の試験区分は、「基礎級」と「専門級」に分かれており、基礎級は「犬の飼い主検定」という別称がついていて、犬にまつわる問題が出題されます。専門級では猫、フェレット、インコなど、多彩な動物が試験に登場します。
私は基礎級と専門級に合格していますが、専門級になると、公式テキストは400ページ以上の大ボリューム。獣医レベルとまではいかなくても、動物の病気のことや、ペットセラピーのようなことも学ばなくてはいけません。試験当日の午前中に参加自由の講習会が開かれ、そこで試験に出るポイントを教えてくれたのが救いでした。
この資格で印象深かったのは、飼い主のマナーについても学ぶことができる点。
例えば、たまにリードを外して犬の散歩をしている飼い主を見かけますが、どんなにおとなしい性格の犬でも、何かの拍子で興奮し、通行人にかみついてしまう可能性は十分にありえます。そういう事故のリスクも、試験の勉強を通じて知ることができるのです。
今やペット関連ビジネスの総市場規模は1兆5000億円以上とも言われ、今後もさらなる拡大が予想されます。手軽に始められるペットビジネスといえば、ペットシッターや犬の散歩代行が思いつきますが、特に散歩代行業は、飼い主の高齢化もあって、需要は高まる一方。散歩請負ビジネスを始める際、この資格は顧客への大きなアピールポイントになるでしょう。
動物愛護の知識を学ぶ過程で、新しいペットビジネスが思いつくかも!? 動物が好きな方はぜひご一考ください。
(すずき・ひであき)