旅行前に知っておきたい「乗り物酔い対策」座席位置・必需品・効くツボ

 8月10日から18日まで、最大9連休になる企業もある今年のお盆休み。昨年は新型コロナの5類以降からまだ浅かったこと、休みも6連休と短かったため、帰省や旅行を控える人がいたが、今年は昨年を上回る見込みだ。

 しかし、長距離の移動ゆえに絶対避けたいのが乗り物酔い。体質的になりやすい人もいるが、そうでない方でも体調によっては気持ち悪くなることもあり他人事ではない。

 ただし、乗り物には揺れが大きい席、少ない席があり、座る位置によってリスクを低減することができる。例えば、飛行機の場合は中央の主翼部分の揺れが少ない。機材の重心に当たる場所で安定しているからだ。

 次に鉄道だが、新幹線は揺れが少ないのでまだいいが、問題は在来線。実は、連結部分に近い各車両の前方・後方は揺れが大きいため、オススメは真ん中付近の座席だ。また、家族や友達同士などグループの場合、シートを向かい合わせにして使用することが多いが、進行方向に背を向けて座るほうが酔いやすいため、これも注意しておくといいだろう。

 そして、バスは前側1カ所のドアで乗り降りする高速バスのようなタイプの場合、前後のタイヤのちょうど中間に位置する4~5列目がベスト。特に年配者は前方の席を好むが、一般的に1~2列目はタイヤの真上となるためバス酔いしやすい方はさけておくのが無難だ。

「ただ、揺れが少ないといっても限度があるため、乗り物に弱い方は酔い止め薬を服用しておいたほうがいいですね。車内では他の乗客の飲食する匂いで気分が悪くなるケースも多いため、マスクの着用も効果的です」(旅行誌編集者)

 なお、手のひらと手首の境目から指3本分手前に位置する「内関」、その反対の手の甲側の同じ場所にある「外関」、耳たぶの裏側のくぼみの「翳風(えいふう)、足のくるぶしから指5本分の築賓(ちくひん)は、乗り物酔いに効くツボとして有名。乗った後でも軽く押しておくといいかもしれない。

「口の中がスーッとするミント系キャンディ、タブレットなども効果があると言われています。あとはついやってしまいがちですが、体質的に乗り物に弱い方は移動中は控えるようにしましょう。下を向いてしまうとどうしても気持ち悪くなりますから」(同)

 せっかくの遠出、しっかり対策を立てて道中快適に過ごしたいものだ。

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