メルカリで12万円のギターを5000円で出品しちゃった!大後悔の後に待ち受けていたレアな結末

「安く買える」「不要なものを売れる」。急成長を続けているフリマアプリの魅力は売り手と買い手、どちらにもメリットがある点だ。フリマアプリの「フリマ」はフリーマーケットの略。文字通り、ネット上で手軽に売買できる。

 フリマアプリにはメルカリをはじめ、楽天ラクマ、Yahoo!オークション、Yahoo!フリマなどの種類がある。フリマは出品者が価格を設定して商品を直接販売し、オークションは出品者が商品を提示して購入希望者が入札を行い、一定期間内に最も高い入札を出した人が商品を落札する。

 どちらの形式でも一般的な価格よりも商品を安く購入できるが、いざ購入してみると、商品に汚れや破損があったりして、結果的に“高い買い物”をしてしまったというケースもある。一方、商品価格を超割安にして出品してしまうという例もありがちだ。

 ある40代の女性も、夫のギターをメルカリに出品。ギターはそれほど使い込んではいなかったが、新品でもないので、何も考えずに販売価格を5000円に設定したという。“5000円でも売れないかも”と思っていたところ、出品後、1~2日で売れた。女性は思いがけない取引成立に喜んだ。

 ところが、その後、意外な展開を見せた。「そのギター、定価は12万円くらいするので安すぎですよ」というコメントが出品者の女性の元に届いたという。すでに取引が終了しているため、ギターではなく、その女性の他の出品物のコメント欄にギターの価格が安すぎるとのアドバイスを送ってくれたのだ。女性は夫に確認し、ギターの定価が12万円くらいであったことを知ると、急いで購入者に価格設定の誤りを謝罪し、キャンセルしてもらったという。その後、再出品したギターは新たな購入者に5万円で売れた。

「ギターの価格設定がおかしいとアドバイスした人は善意からだったといいます。自分が買うわけでもないのに、他人の出品物の価格設定が適正ではないと気付いたとしても、すぐさま出品者に連絡するという行為まではなかなかできません。キャンセルを受け入れた人もクレームをつけることなく、快諾したのは立派でしょう。稀なケースではありますが、心温まるエピソードです」(生活情報誌ライター)

 フリマアプリで出品する前は、事前に価格の確認を。

(石田英明)

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