東京・新宿のある飲食店が外国人観光客を対象にした「インバウンド料金」を導入し、SNS上で話題になっている。
店の常連だというXユーザーが店を訪れた際、「英語メニュー」を見せられ「実はインバウンド料金になったんですよ」と説明されたというが、そこにはレモンサワー1杯1000円、焼き鳥5本2000円と記されていたというのだ。
実は最近、この店のようにインバウンドを対象に価格を上げるケースが増えている。外国人観光客にしてみればこれでも「安い!」と感じるというのだから、店としては欲も出てくるというものだろう。しかし、昔ながらの常連客にとっては、おいそれと立ち寄ることが出来なくなり、ショックでしかない。
ならばいっそ、「二重価格」を導入すればいいのではという意見もあるようだ。実際、4月29日放送の「5時に夢中!」(TOKYO MX)では、株式トレーダーでタレントの若林史江が「よく議論になるけど、日本人価格と外国人価格設定してもいいんじゃない?って言いたくなるよね」と二重価格を提案している。
「若林の発言に、マツコ・デラックスは『それやる?とうとうやっちゃう?国力低下というか、凄い感じるよね』とつぶやくと、『私たちが10年前、20年前ぐらいに外国に行ってやられてたことじゃん。メニュー2つありますみたいな』と否定的な姿勢を見せました。『日本経済のために私たちは文句言わず、ね』と自身を納得させるように話していたのが印象的でしたね。もっとも、視聴者の中には若林の意見を支持する声が多く、二重価格もやむなしと考えている人は少なくないようです」(エンタメ誌ライター)
たしかにレモンサワーが1杯1000円もしたら、庶民はあきらめて宅飲みするしかない。円安がここまで進むと、もはや“観光客に対するぼったくり”などと正論を主張している場合ではないのかもしれない。
(ケン高田)