NHK紅白より期待大!大晦日「ももいろ歌合戦」の豪華メンバーがスゴい

 大みそかに放送される「第7回ももいろ歌合戦」が、大きな注目を集めている。

「ももいろ歌合戦」は毎年大みそかから元日未明にかけて、ABEMAやニッポン放送で同時生中継される歌番組。2017年の第1回では、氣志團、小林幸子、大黒摩季、加山雄三、さだまさし、水前寺清子ら計16組が出場。ももいろクローバーZが率いる「ももクロ軍」と当時ヤンキースに所属していた“モノノフ”田中将大率いる「田中軍」の対決が話題になり、ABEMAの視聴者数が220万を記録する大ヒットとなった。

 その後、回を重ねるごとに出演者が増加し、21年の第5回ではついに日本武道館で開催。前年までNHK紅白歌合戦に50回連続出場していた歌手の五木ひろしが、同番組を辞退し、ももいろ歌合戦へ初出場したことが大きな話題となった。演歌歌手、フォーク歌手、声優、お笑い芸人に俳優と分野を問わず幅広い出場者がいるのが、紅白との大きな違いだ。

 今年の大みそかはさらにスケールアップして横浜アリーナで開催。出演者も五木ひろし(映像出演)、田中将大はもちろんのこと、さだまさし、石井竜也、森口博子、湘南乃風、のん、東京女子流、ヤバいTシャツ屋さん、岡田将生、笑福亭鶴瓶、とにかく明るい安村、大相撲の翔猿…など各界・新旧の人気者がズラリ出演。そのほか、ウマ娘 プリティーダービーから10人が出走したり、総勢100名以上のアイドルによるメドレーがあったりと、とにかく百花繚乱なのだ。

 音楽ライターが語る。

「多種多様な出演者もそうですが、ももいろ歌合戦の一番の特徴は、歌手に“口パク”を禁止していることです。出演者は制作の意向よりも自身の意見を尊重することができ、本当に歌いたい曲をフルサイズで歌唱することができます。また、紅白チームは男女混合というのも今の時代にマッチしている。毎年紅白出場歌手がメディアを騒がせますが、一喜一憂しているのは一部のオールドファンと当事者だけで、若年層を中心とした歌好きは、とっくにネット配信にアクセスしています」

 NHK紅白も出場者の顔ぶれを小出しにし、20日には「特別企画枠」として俳優で歌手の薬師丸ひろ子、寺尾聰の出演を発表。視聴者獲得に躍起だが、やはり昭和歌謡の枠からは抜けられないでいる。

 かといって民放裏番組は「ザワつく! 大晦日」(テレビ朝日系)、「逃走中」(フジ系)などとパッとしないだけに、いっそネットやラジオで「ももいろ歌合戦」を視聴した方が、気分良く新年を迎えられるのではないだろうか。

(ケン高田)

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