新しい学校のリーダーズが「紅白」有力候補に 一部過激な振り付けは封印か

 女子中高生のトレンドを調査した「JC・JK流行語大賞2023上半期」で、ヒト部門の2位にランクインした女性4人組ダンス・ボーカルユニットの「新しい学校のリーダーズ」。キレキレのダンスと昭和歌謡を思わせる楽曲が特徴で、2020年にリリースされた「オトナブルー」はYouTubeでの再生回数は4285万回を突破した。

 その新しい学校のリーダーズが、23年大みそかの「第74回NHK紅白歌合戦」の初出場歌手としてリストアップされたと、10月10日配信の「スポニチアネックス」が報じた。制作サイドは今月中にも出演を打診するという。

 新しい学校のリーダーズは15年に結成。メンバーは当時高校生のMIZYU、中学生のRIN、SUZUKA、KANONの4人。前出の「オトナブルー」は、首を左右に動かす「首振りダンス」が大バズりし、TikTokでは上半期だけで関連動画の再生回数が30億回を突破した。

 出演が決定すれば、今年の紅白の目玉の1つになることは間違いない。ただ、気がかりな点も……。

「『オトナブルー』で、ボーカルのSUZUKAが過激な振り付けを見せています。お決まりのポーズで舌を出すのはよいとして、『わかってる ほしいんでしょ?』の歌詞のところで、股を大きく開き、下半身から両手を前に伸ばしていくポーズがあります。中には〝男性の象徴〟を連想する人もいるのではないでしょうか」(エンタメ誌ライター)

 同曲では股を広げる振り付け以外にも、SUZUKAが「二度見する この躰」の歌詞とともに胸元を手でなぞるような妖艶な振り付けもあるが、NHKを意識してソフトに表現したこともあった。

「23年8月12日放送の『ライブ・エール2023〜新しい夏〜』(NHK)に出演し、『オトナブルー』を披露した際、胸元から離れたところで手を動かしていたのです。NHKを意識して直接的表現を封印したのでしょうが、『紅白』ともなれば、さらに〝自粛〟を強いられるかもしれません。SUZUKAをはじめ、メンバーも頭を悩ませるのではないでしょうか」(前出・エンタメ誌ライター)

「模範的なヤツばかりが評価されるこの時代、くだらない不寛容社会から、個性と自由ではみ出していく」がコンセプトの新しい学校のリーダーズ。「紅白」ではみ出していけるか、大いに期待したい。

(石田英明)

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