森永製菓は、アメリカで大ヒットした「HI-CHEW〈fantasy mix〉」を忠実に再現した「ハイチュウアソート〈ファンタジーミックス〉」を8月1日から日本で逆輸入販売すると発表した。現在、アメリカではハイチュウ人気が急上昇しているが、実はブームの火付け役はあのメジャーリーガーだった。
「昨年アメリカで発売され、全米CVSでキャンディ新商品の売上1位を獲得したfantasy mixは、日本で未発売のレインボーシャーベット、ブルーハワイ、ブルーラズベリーの3つの味があり、日本のファンからも食べてみたいという要望が多かったことから今回の逆輸入が決まったといいます。なお、アメリカでは『本物のフルーツの味わいがする』『他のソフトキャンディにはない食感』とハイチュウブームが巻き起こっているのです」(社会部記者)
現在、アメリカでは30種類以上の味が販売され、2022年度には146億円の売上を記録し、前年比約140%増となるなど大きな成長を遂げているハイチュウ。08年にアメリカに進出してからしばらくは鳴かず飛ばずだったが、16年頃からは大きく売上が伸びている。そのきっかけを作った陰の立役者があのメジャーリーガーだという。
「ハイチュウのアメリカでの成功を手助けしたのは、元レッドソックスの田澤純一選手です。彼は新人時代、ブルペンバッグに入れるガムなどを用意する担当となっていて、そこでハイチュウを差し入れしたところ、チームメイトから大好評だったと言います。毎回、ハイチュウを持ってくるように頼まれた田澤選手は森永製菓に直接連絡してハイチュウを提供してもらえるようお願いしたそうです。レッドソックスの選手たちに人気だと知った森永製菓はその後、カブスやツインズなどともスポンサー契約を結び、商品提供するようになるとメジャーリーグ全体でハイチュウブームが巻き起こるようになりました。選手たちが頻繁にハイチュウを食べるようになると、今度はファンたちの間で『あのお菓子は何だ?』と話題になり、アメリカ全土で人気を獲得していったのです」(アメリカ事情に詳しいライター)
アメリカで成長したハイチュウはどのような味になっているか。日本での販売が楽しみだ。
(小林洋三)