「ライザップみたいなノリ」ガーシー容疑者が笑顔で刑務所生活に言及していた

 暴力行為法違反(常習的脅迫)、名誉棄損、威力業務妨害、そして強要という4つの容疑で逮捕された前参議院議員のガーシー(本名・東谷義和)容疑者。6月4日に逮捕され、それから10日以上、勾留されたまま取り調べが続いている。

 ガーシー容疑者に前歴がないこともあって、早い段階での保釈や、将来的には執行猶予つきの有罪判決が下されるとの見込みが強かったが、識者からは実刑判決の可能性を指摘する声が相次いでいる。6月11日放送のTBS系「サンデージャポン」に出演した細野敦弁護士はスタジオでこう語っていた。

「将来の判決の話になるんですけど、執行猶予がつくんじゃないかという意見もあるんですけれど、私はそれは難しいんじゃないかと思っていて、今回はSNSによる誹謗中傷という究極的な形である動画投稿で常習的脅迫罪という重い犯罪をおかしてしまっているので、それを前提にすると、検察官としては執行猶予がつかない(懲役)3年6カ月の求刑をして、裁判所としてもそれに応える形で懲役2年6カ月程度の実刑ということが予想されます」

 なお、常習的脅迫罪の罰則は「3か月以上5年以下の懲役」となっており、脅迫罪の「2年以下の懲役または30万円以下の罰金」よりも重い。ある司法記者は「仮に検察が上限である懲役5年を求刑すれば、裁判所の判断も実刑に傾くのでは」と推察する。勾留されたまま裁判を迎え、そのまま実刑判決となれば、ガーシー容疑者にとって最悪のシナリオと言えよう。しかし、ガーシー容疑者はかつて獄中生活を笑い飛ばしていたというのだ。ネットライターが語る。

「ガーシー容疑者は昨年夏に発売された自著『死なばもろとも』のPRのため、箕輪厚介氏のYouTubeチャンネルで、服役経験のある大王製紙元会長の井川意高氏と対談。箕輪氏が井川氏から受けた印象として、刑務所生活そのものは痩せるというメリットもあり、それほど否定的にとらえていないのではないかと持論を述べると、井川氏はこれに頷いて『まあ、3カ月くらいならいいかな』とコメント。これにガーシー容疑者は大笑いして、『なんかライザップみたいなノリになってますやん』とツッコミを入れていました。動画が配信された当時はドバイ在住で国会議員という肩書もあり、著書は10万部超えの大ヒット。まさかその後、逮捕されて身柄を拘束されるとは思いもしなかったでしょう」

 もしも将来、実刑判決が下された場合、「ライザップみたいなノリ」で刑務所生活を乗り切ることができるか。捜査の行方にがぜん注目が集まりそうだ。

(コレッシュ山本)

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