昨年7月、29年ぶりに再結成し、今年8月までの期間限定で活動中の「男闘呼組」。実は、一部の音楽ファンの間で最近、「ゆず」と〝兄弟グループ〟であるとの噂が流れている。
片やジャニーズ事務所(*当時)初のロックバンドで、一方は路上出身のフォークデュオ。番組やライブでの共演もなければ、所属事務所もまったく違う。接点があるように思えないがどういうことなのだろうか?
「実は、この2組には〝大きな共通点〟があるんです。それは音楽プロデューサーの寺岡呼人の存在です」(音楽専門誌編集者)
寺岡呼人は80年代後半から90年代にかけて若者たちから絶大な人気を集めたホコ天出身のバンド「JUN SKY WALKER(S)」の元ベーシスト。97年にまだメジャーデビュー前だったゆずのプロデューサーとなり、国民的アーティストに押し上げた人物として音楽関係者の間では広く知られている。
そんな業界の重鎮が新たにプロデュースするのが3月にファーストアルバム「1988」をリリースした「Rockon Social Club」。実は、男闘呼組の4人をフロントメンバーとしたロックバンドで、寺岡がプロデュースを担当。3月4日にZepp Fukuokaで行われたライブには彼もベーシストとして参加している。
「もともと寺岡呼人は男闘呼組の成田昭次と『成田商事』というバンドを組んでおり、もう1人のメンバーの青山英樹もRockon Social Clubのライブではドラムを担当。つまり合併バンドで、男闘呼組は1年限定の活動期間が終了した後、こちらのバンドで楽活動を続けると見られています」(前出・編集者)
Rockon Social Club は5月6日に東京ガーデンシアター、20日にはZepp Nambaでライブを予定。それ以降の予定は現時点では発表されていないが、夏場の音楽フェスへの参加も噂されている。なかでもファンが期待するのは、7月に5年ぶりに聖地・つま恋(静岡県)で開催される「ap bank fes ’23」への参加だ。
「主催者の1人であるMr.Childrenの桜井和寿とはミスチル初期のシングル『星になれたら』(92年)の作曲を寺岡が手がけて以来の付き合いで、今年2月にもステージで共演しています。また、過去にはゆずをはじめ、松任谷由実や奥田民生など有名アーティストとユニットを組んだこともあり、寺岡は現在も音楽業界のど真ん中にいる人物。すでに各地の音楽フェスからオファーが殺到していると思います」(前出・編集者)
大物音楽プロデューサーが加わった男闘呼組改めRockon Social Clubの今後が楽しみだ。