「ワイド!スクランブル」トレンドワードにも入った痛恨の「誤テロップ事故」

 テレビ朝日の大下容子アナウンサーがMCを務める情報番組「大下容子ワイド!スクランブル」(同局系)。4月13日の放送中、テロップに驚くべき誤字があり、ネット上がざわついた。

 問題が起こったのは、定員割れに苦しむ私立大学の現状を伝えていたときだった。テレビ画面上部に映し出されたテロップには「進む少子化以外の原因も 店員割れ 苦境の私立大学」とある。言うまでもなく、「店員割れ」は「定員割れ」の間違い。「店員割れ」のテロップは3分以上にわたって映し出され、その後、ようやく「定員割れ」と正しい表記となった。

 ネット上では「店員割れ?定員割れでは?」「店員割れ、早く誰か気づいて」「〝ていいん〟を〝てんいん〟と誤読していた人がテロップ作った?」「店員割れに共感。どこも人手不足」「私立大学の経営難は店員の仲間割れが原因か」などと、誤字を指摘したり、茶化したりするコメントで大賑わい。「Yahoo!リアルタイム検索」のトレンドで「店員割れ」が4位(4月13日15:38)にランクインするほど盛り上がりを見せた。

 テロップの誤字といえば、2018年2月13日放送の情報番組「めざましテレビ」(フジテレビ系)が派手にやらかした。この日の放送では、朝日新聞の平昌五輪ツイッターの誤字を報道。フィギュアスケート男子の羽生結弦が韓国入りしたことを伝えたツイッターで、朝日新聞は「#Pyeongchang2018」(平昌=ピョンチャン)とすべきところを、誤って「#Pyongyang2018」(平壌=ピョンヤン)と表記してしまった。ところが、このニュースに付けられたテロップで、朝日新聞のことを「新日新聞」と誤表記。「めざましテレビ」に大きなブーメランが返ってきた。

「一般的には、担当ディレクターがテロップの文字を考え、テロップを打つ専門の人が打ち込んで作成します。作成されたテロップは校正者がチェックしているはずです。今回の『ワイド!スクランブル』の場合、単純に『ていいん』と打ち込もうとして、『てんいん』になってしまったケアレスミスと思われます。人間なのでこうしたミスもありえますが、3分以上も誤字が画面に表示されていたのは大失態です」(テレビ誌ライター)

 冠番組を担当する大下アナも頭が痛いことだろう。

(石田英明)

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