世界的に食料品や光熱費のなどの値上げラッシュで、それに伴って働く人たちの時給、いわゆる人件費も高騰中だ。
そんな中、ハンバーガーショップのアルバイトが時給が約2900円からスタート、最大で約3400円まで上がっているという話が拡散されて、ネット上で盛り上がっている。情報に敏感な一部の若いサラリーマンたちは、「会社員で働いてるのがバカバカしくなる」とクサっているという。
「時給が高騰しているのはアメリカの都市部のハンバーガーショップです。昨年あたりから、急激な物価上昇は話題になっていますが、例えばニューヨーク在住の日本の芸能人も、『ラーメンが一杯2000円以上』と、その異常なインフレぶりを伝えています。ただ、アメリカの小売業などは収益が上がってもその分、原価も人件費も高騰して売上率が伸びない状態になっています。そんな折に、ネット上に『スタート時給22ドル(約2900円)、最高25.5ドル(約3400円)』と謳ったハンバーガーショップの告知が拡散されたのです」(週刊誌ライター)
仮にその最高時給25.5ドルで週休2日、1日8時間労働で年間260日バイトするとした場合、なんと年収が約5万3000ドルになる。日本円で約700万円だ。
盛り上がったネット民の間でこの数字が拡散されると、《俺の年収より余裕で300万円多い》《マジでアメリカ行ってくる》など、驚きと日本の給与状況に不満を漏らす声で埋め尽くされた。
「確かに現在の日本の賃金状況を憂う声があるのも当然ですが、アメリカでいえばマクドナルドのビッグマックが単品で日本円にすると約700円。日本が450円ですから約1.5倍。また、ニューヨークのワンルームの家賃の相場は20万円ぐらいと言われています。賃金が高い一方で、かかってくる生活費のベースも増えるというわけです」(前出・週刊誌ライター)
だが、これに対してもSNS上では、《物価が高くても給料が高いほうが気分いいに決まってる》《高い家賃引いても日本の若いサラリーマンよりは絶対に金持ち。自炊すれば自然とお金が貯まりそう》など、もらえる金額が高いほうがベターという声が圧倒的だ。
日本でも初任給を大幅アップした企業が話題になったが、このご時世に賃金を上げる企業などごく一部だろう。今のところ、働く世代の不平不満が収まる気配はないのである。
(山田ここ)