「真逆のことを仰って…」三浦瑠麗氏を閉口させた田原総一朗氏のバイデン問答

 1987年から続く討論番組「朝まで生テレビ!」(テレビ朝日系)。長年にわたって司会を務めてきた田原総一朗氏のチグハグな発言に心配の声が挙がっている。
 
 9月30日深夜放送の「朝まで生テレビ!」では「台湾有事」についてパネリストが議論を展開。仮に中国が台湾に侵攻を開始した際、日本はどんな選択を迫られるのか。5月に開かれた共同記者会見で、アメリカのバイデン大統領は軍事介入するかを問われ、「イエス。それが我々の誓約だ」と答えていた。
 
 これを踏まえて司会の田原総一朗氏は「もしも中国が、台湾を攻撃したらアメリカは軍事介入せざるを得ない」と断言。そこに国際政治学者の三浦瑠麗氏が異論をはさむと、田原氏は「(軍事介入)すると言ってるじゃない、バイデンは!」と、台湾有事の際、アメリカは軍事的関与を行うと強い口調で述べた。
 
 対する三浦氏は、「バイデンさんが『イエス』って言ったじゃないですか。『イエス』の後の英語読みました?『イエス』って言った後にルール説明しているんですよ」と、あくまで条件つきの「イエス」だったことを説明。三浦氏によれば、「ウクライナで起きてるような、あんな武力でもってして他人の土地に攻め入って、占領しちゃうなんてことが許されていいわけないじゃないか」という主旨のことを述べていたという。「で、これはどういうことかと言うと…」と三浦氏が話し始めたところで、田原氏は突然「バイデンの言うことなんか信用できないよ!」と大声をあげて、バンッと机をたたく音がスタジオに響き渡った。
 
「バイデンは軍事介入する」と言っておきながら直後に「信用できない!」という“バイデン問答”に、三浦氏は驚いたように、「ちょ、いや、真逆のこと仰って」とツッコミを入れて閉口。田原氏は「プーチンがウクライナ戦争をした。ウクライナを攻撃したプーチンが悪いに決まってる」と、話題をロシア・ウクライナ戦争に移したところで、三浦氏が軌道修正。「台湾有事において、アメリカの軍はちゃんと関与するのか、どうなのか」と改めて聞くと、田原氏は「関与すると言ってるじゃない」とバイデン大統領の「イエス発言」に同調した。

 ネット上では、田原氏と三浦氏のやりとりを見ていた視聴者から《バイデンはやるのか、信用できないのか、どっちなんだよ》《いきなり手のひら返して「信用できないよ!」って…》《バイデンバイデンうるさい。机をたたくのもやめてほしい》といったコメントが寄せられていた。

 パネリストの発言を遮るなど、たびたび専横的な言動が指摘される田原氏だが、三浦氏にはこれからもツッコミを入れ続けてほしい。

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