23年2月23日にNetflixで全世界配信され、同時に劇場公開される映画「ちひろさん」に主演することが明らかになった女優の有村架純。
同作は安田弘之の同名人気コミックの実写版だが、有村演じる弁当屋で働く主人公は元性サービス嬢という設定だ。
しかも、自らの過去を隠すのではなく、あけっ広げに明かす店の看板娘という役柄。過去の回想シーンがあるのかは現時点では不明だが、この設定は物語のキモとなる部分であるだけに彼女がどう演じるのかファンならずとも気になるところだ。
ちなみに過去に映画・ドラマで性サービス嬢を演じたことのある女優は意外と多い。主なところでは常盤貴子(ドラマ「悪魔のKISS」93年)や篠原涼子(ドラマ「ナニワ金融道2」96年)、小泉今日子(映画「風花」01年)、麻生久美子(映画「贅沢な骨」01年)、中谷美紀(映画「嫌われ松子の一生」06年)、上戸彩(ドラマ「流れ星」10年)、真木よう子(映画「指輪をはめたい」11年)、沢尻エリカ(映画「新宿スワン」15年)など主演クラスがズラリ。それどころかあの吉永小百合でさえも86年公開の映画「玄海つれづれ節」で泡姫役を演じている。
「新人時代に演じる人がいる一方、吉永や今回の有村のように実績のある女優が出演するケースも多い。それは、人気女優になるとイメージが固まってしまい、似たようなキャラクターのオファーばかりになりがちだからです。そのため、性サービス嬢のような一見敬遠されそうな役でも喜んで受ける時期がある」(テレビ誌編集者)
未経験の役柄ゆえに演じるのは大変そうだが、演技の幅が広がるため、女優としての長いキャリアを考えればメリットは多いという。
「若いうちはアイドル的な立ち位置で女優業を続けられますが、需要が続くわけではありません。そういう意味では有村にとってもターニングポイントと言える作品になるかもしれません」
かつて「清純派と呼ばれるのが嫌だった」とインタビューで語ったこともある有村。今度の映画は、そんな彼女にとって新境地を開拓するきっかけとなる作品になりそうだ。