パンチ佐藤の爆笑ドラフト会見「自分の心はひとつです!」の意外な真相

 89年ドラフト1位でオリックス・ブレーブス(現、オリックス・バファローズ)に入団。元プロ野球選手であり、現在はタレントのパンチ佐藤と言えば、男気とユーモアあふれる「パンチ節」を想起する人も多いだろう。
 
 ドラフト指名時、詰めかけた報道陣を前に、当時の上田利治監督から電話を受け、「自分の心はひとつです!」と返答した佐藤。報道陣から爆笑をさらい、いきなり佐藤の名を全国に知らしめた。
 
 その佐藤が、西武ラインズ、巨人で活躍した大久保博元氏のYouTubeチャンネル〈デーブ大久保チャンネル〉に出演(7月29日)し、当時の裏話を明かした。
 
 社会人野球の熊谷組に所属していた佐藤。2年目に6球団から話があったそうだが、実際にはドラフトにかからず、ある球団がドラフト外での交渉に及んだ。しかし、熊谷組が「きちっとドラフトで指名してくれたら行かせたけど、ドラフト外で金出すからって冗談じゃない!」と拒否したのだという。
 
 翌年のドラフトでは「指名されたら考えます」と熊谷組を通じて各球団からの個別交渉を断り、結果、オリックスから指名を受けたことで「ちょっと会社(熊谷組)の方と相談して決めることですけども、自分の心はひとつです」となったそうだ。「ウケちゃって、笑わそうと思ったわけじゃないんだよ」と言う佐藤。
 
 ゆくゆく経緯を聞けば「心はひとつ」発言には1本筋が通っており、むしろマジメ過ぎる性格がゆえ、ユーモラスに聞こえてしまったのかもしれない‥‥。

(ユーチューブライター・所ひで)

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