社会学者の古市憲寿氏が8月1日、情報番組「めざまし8」(フジテレビ系)に出演。青森県と秋田県を結ぶJR東日本の五能線にまつわる発言で物議を醸した。
番組では、地方の過疎化などによるJRの赤字ローカル線を特集。その1つの五能線は日本海の絶景などが楽しめる全国的に人気の高いローカル線で、車窓からの景色もVTRで流れた。
メインキャスターを務める俳優の谷原章介は「(五能線などは)確かに風光明媚なんですけど、利用客が少ないと廃線にされてしまうかもしれない。でも、なんとか残してほしいという思いもある」と意見を述べると、古市が反応した。
古市は「五能線、乗りたいと思って調べたことがあるんですけど、そもそも東京起点で申し訳ないけど、秋田にいくまで4時間、新幹線でかかるわけですよね。そこからさらに3時間電車に乗ると、1日、電車づけになる。さすがにそこまではなぁって」と時間がかかることを懸念。続けて「電車って、こういうふうに見ると素晴らしいと思うんですけど」と、VTRで流れた五能線の車窓をほめるも「実際に乗ると5分で景色は飽きたりする」と持論を展開。スタジオでは苦笑がもれ、すかさず谷原が「飽きはしないよ」とフォローしたが、ネット民は聞き逃さなかった。
ネット上では「古市さん、5分で飽きるはひどいし失礼」「五能線は素晴らしい景色。5分で飽きるは言いすぎ」などと地元やファンと思しき人から批判的な声が上がった。
「五能線は日本海の岩礁のほか、白神山地、岩木山、りんご畑などの車窓を楽しめます。5分で飽きるどころか、ずっと目を楽しませてくれます。東京から遠いと批判していましたが、その時間の長さも旅の魅力。古市さんのようにふだん忙しい人ほど、のんびりと鉄道の旅を楽しんでほしいですね」(旅行誌ライター)
夏休みがあれば、五能線の旅に出かけてみてはどうだろうか。
(石田英明)