“重すぎランドセル”対策グッズに批判殺到も、開発者の小学生が論破!

 ランドセルを背負わずに車輪付きの2本の棒を付け、キャスターバッグのように転がす「さんぽセル」。今年4月に発売され、小学生や保護者の間で話題になっていた便利グッズだが、転がすという使い方が気に入らなかったのか、ニュースなどで取り上げられると批判の声が殺到したという。

 ところが、販売元の株式会社悟空のきもちTHE LABOは、こうした批判に対するコメントを公開。その内容がネット上で《秀逸すぎる!》や《ひろゆき並みの論破っぷり》と称賛されている。

 例えば、《子供のことを理解していない》といった内容の批判には、開発者自ら《いま小学5年生です。作ったときは4年生です。子どものことよくわかってなかったら、ごめんなさい》といった具合。

「栃木県の小学生たちが開発した商品であることは記事の中でも触れられています。つまり、ちゃんと読まずに批判したのがバレてしまい、彼らが逆に恥をかいてしまった格好です」(情報誌ライター)

 また、転がして使うことで《背負わないので両手が自由に使えず危険》という意見も多かったが、これにも《なんで、キャリーを持ったまま転ぶって思うの? ふつう手をはなします》と鮮やかに反論している。

「そもそもこの商品は、ランドセル症候群と呼ばれる健康被害を防ぐために開発されたもの。最近のランドセルは軽量化されているとはいえ、教科書やノートなど中身と合わせた総重量は7キロ前後に達します。実際、肩こりや腰痛、筋肉痛などの健康被害が多数報告されており、骨格の成長を阻害するとも言われている。そのため、開発者の小学生は皮肉を込めて《20キロの灯油缶を背負って、毎日30分歩いて、両手が空いているから安全ですって先生やおとなが笑って自慢したらゆるします》と話していますが、まさにその通りだと思います」(同)

 ちなみに注文が殺到しており、商品購入を今申し込んでも引き渡しは10月下旬。一連の騒動は、かえって商品の魅力を広める絶好のPRとなったようだ。

(トシタカマサ)

※画像は株式会社 悟空のきもちTHE LABOの商品ホームページより

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