“バスト強調画像”が消去!? 「日経たわわ騒動」がアパレルブランドに飛び火

 バストの豊かな美少女キャラとの日常を描いたラブコメ漫画「月曜日のたわわ」の宣伝として、日本経済新聞が4月4日付の朝刊に同作のイラストを全面広告で掲載したことが、《女子高生を性的に見るような漫画広告はふさわしくない》と波紋を呼んだが、あるアパレルブランドの愛用者が続々とある画像をネット上から削除している。

 広告掲載後、ゾーニング意識の欠如や未成年キャラの性的魅力を取り上げる表現が批判を呼び、掲載の是非をめぐってネット上で物議となっていた。15日には日本経済新聞社が国連女性機関から抗議を受けていたことも判明。未だ炎上の火はくすぶり続けているが、バストの大きい女性の体型に合わせたファッションを提供するアパレルブランド「ハートクローゼット」の代表を務める黒澤美寿希氏のTwitter投稿が話題となっている。

 黒澤氏は国連女性機関が同広告に抗議したというニュース記事を引用した上で「胸の大きい女性の1人なのだが、なぜこれがダメなのか理解できなかった…誰か教えて。。」と投稿。その後ユーザーらとのやりとりを通し、炎上に至った経緯などを追いつつ、国連女性機関の抗議内容に「違和感を感じた」と投稿。「どんな性でも性的な魅力で異性を応援したってよくない?そしてわたしにはそもそもあの広告が性的とは感じられませんでした。胸が大きい女子高生は実在するし、制服をミニスカートで履きたい!って方も多くいると思います。実際、わたしもそうでした」とあくまでも個人の見解として持論を展開した。

 この“擁護派”とも取れるコメントに、《体型の悩みを解消してくれるから愛用していたけど、ブランドコンセプト的にこの件には触れてほしくなかった…》と愛用者からは残念がる声が聞かれる。さらに、同ブランドの愛用者達はネット上から同社製品の“着画”を続々と削除しているという。

「同社ブランドは特殊な立体裁断をパターン作りに取り入れており、バストが大きい女性特有の《着ぶくれしてしまう》などの悩みを解消するファッションを提案しています。着用した際の体型へのフィット感や、キレイなボディラインの実現は顧客を満足させ、ヘビーユーザーの中には商品を購入後、SNS上に着画をアップする人も多いです。そして同じ体型の購入者が投稿した着用レビューを見て購入を決めるというユーザーも多く、公式アカウントでもそれらの着画がリツイートされていました。しかし、今回の件をきっかけに、《“たわわ”好きなネット民にブランドが広く知られてしまったから着画消さなきゃ》《公式にいいねされてるから私のバスト画像も探せば見れちゃうし、アカウント消去した…》と、代表である黒澤氏が「たわわ論争」に踏みこんでしまったことで、今まで投稿してきた着画をイタズラ目的やいやらしい画像として拡散される恐れがあると愛用者達がネット上から画像を削除しているようです」(情報誌ライター)

 大きな宣伝効果をもたらしていたSNSでの口コミがなくなってしまえば、今後のブランド展開に影響が出てしまうかもしれない。

(浜野ふみ)

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